2012年も残り1ヶ月ちょっと、そろそろ年末年始の帰省の予定を立て始める時期ですね。今年は第二東名（新東名高速道路）ができ、車での帰省を考えている方も多いのではないかと思います。

　ふるさとまで帰るのは大変だけど、久しぶりにみんなと会える・・・そんなことを思いながら里帰りを楽しみにしている人もいるのでは？

　実は一足先にその楽しみを実現しちゃったイベントが11月10日（土）、快晴の大磯ロングビーチで行われました。それが今回、ご紹介する「オーテック里帰りミーティング」（正式名：オーテックオーナーズグループ・湘南里帰りミーティング2012）です。

　オーテックは日産のライダーシリーズなどのカスタムカーやライフケアビークルと呼ばれる福祉車両などを手がける特装車メーカーです。

　このイベントの素敵なところはそのオーテックが主催していてオーテック車であればどんな車でも参加資格があるということ。メーカーが世に送り出した車すべてに「帰っておいで」と言ってくれる、本当の里帰りイベントなのです。これってちょっと他ではないのではないでしょうか？

　当日は見事に晴れ渡り風も穏やかな絶好のミーティング日和。聞けばこのイベントは今まで一度も雨が降ったことがないそう。里帰りに集まるみんなの和やかな気持ちを空も感じるのかな〜と思うほど日差しが心地よい日でした。

　そんな素晴らしいお天気の下、北は札幌、南は福岡からはるばる大磯ロングビーチに集まったオーテック車は３１２台、参加者は乗ってきたオーナーさんとそのご家族やお友達も含めて６７４人。オーテック設立初期の頃のスペシャルなチューンドカーからマーチの愛らしい特装車ボレロ、最近はやりのエルグランドやセレナのライダーなど、本当にバラエティ豊かで多種多様な車が集まりました。

　イベント開始は１０時の予定でしたが高速が渋滞して到着出来ない人がいるということで１０分繰り下げに。そんなアットホームさもこのミーティングの魅力。有名人のミニライブとかそういった派手な催しは一切ありませんが、その代わりオーテックの社員さんが普段の自分たちの仕事に関連するいろいろなコーナーを設けてオーナーのみなさんを楽しませる、手作りな感じのするとってもほのぼのしたイベントでした。

　そうそう、有名人といえばSUPER GTで大活躍の本山哲選手とレースクイーンの美波千夏さんがサプライズ・ゲストとして登場しましたが、その時もみんな驚くというよりもオーテック乗りの仲間といった感じで自然に受け入れていました。お二人もまたそういった思いらしく、時々サインの求めに応じながら会場内で最後まで時間を過ごしていたのが印象的でした。

　参加しているオーナーのみなさんも、キャンプ用のイスやテーブルを車の近くに並べて久しぶりにあったお知り合いとお茶を飲みながら談笑したり、自分が乗っているのとは違うタイプのオーテック車を見て歩いたりと、みんな実家でくつろぐように思い思いにゆっくりとした時間を過ごしていました。

　そして２時過ぎ、閉会式に続いてみんなで記念撮影。今回は生誕１５周年でスペシャルラッピングに身を包んだマーチボレロも一緒に入ります。本山選手や美波さんと一緒にオーテックの「A」を表すポーズをしてはい、チーズ！その後オーテックのスタッフに見送られながらみんな名残惜しそうに会場をあとにして行きました。

　そんな参加者の中にライフケアビークルのオーナーさんとそのご家族が少なからずいたのがとても印象に残りました。車を作ったメーカーが「乗ってくれてありがとう」の気持ちを込めて里帰りイベントを催し、乗っている人が「作ってくれてありがとう」の思いを胸に里帰りにやってくる・・・。１台の車を通じてそんな関係を結べるなんてとっても素敵だと思いませんか？

　オーテック車に乗っている人がうらやましいと思った一日だったのでした。