アイドリングストップ機能&新CVT投入で、一部グレードは価格据え置き!
日産は、ボクシーなフォルムをもつ個性派コンパクトカー、キューブをマイナーチェンジし発売を開始した。現行の日産キューブは2008年11月にデビュー。デビューから今回のマイナーチェンジで4年が経過し、モデル末期へと移行する。
日産キューブは、そのユニークなデザインと、自分の部屋をイメージさせるようなくつろぎ空間でヒットしたモデル。しかし、急速に進む低燃費化などで遅れをとっていた。
そんなキューブだが、今回のマイナーチェンジで大幅な進化を遂げた。4WD車を除く全車にアイドリングストップ機能を標準装備。新型ノートなどでも低燃費化に定評のある副変速機付きのエクストロニックCVTの採用。エンジンの改良も含め、JC08モード燃費を19.0km/Lに向上させた。この燃費はトヨタのラクティス(アイドリングストップ機能無し)と同じ。設計の古いキューブは、不利な状態なのだがアイドリングストップ機能を標準装備化することで、低燃費化の波に対応している。
これらの改良により、顧客へのメリットも燃費以外にも増大。2WD全車がエコカー減税に適合し、自動車取得税と自動車重量税が75%減税となった。また、アイドリングストップ機能が装着された上に、CVTまでもがグレードアップしたのにかかわらず、最量販グレード「15X」では価格を据え置きとするなど、各グレードとも仕様装備を充実させながら、リーズナブルな価格設定になっている。もともとキューブは、個性派ということもあり、高めの価格設定ではあった。しかし、キューブが気になっている顧客にとっては、価格据え置きと燃費アップ、エコカー減税のメリットは大きく、買いやすくなったことは間違いない。
この価格据え置きの背景には、上級グレードGの1,932,000円という価格にある。この価格だと、もはやトヨタ アクアなどのハイブリッド車も買える価格帯に入る。とくに、ダウンサイジング化が激しく進むマーケットにおいて、価格は重要な要素だ。人とは違うユニークなモノを望む顧客がキューブのターゲットカスタマーとはいえ、ハイブリッド車より高くてはなかなか買ってもらえないという現実があるからだ。
ただ トヨタ車のコンパクトカーなどは、新型になっていてもアイドリングストップ機能は高額なオプション設定。しかし、キューブはマイナーチェンジでも4WD車を除き全車標準装備だ。多くの自動車メーカーが、マイナーチェンジでは、コスト増になるため、燃費が向上することが分かっていてもアイドリングストップ機能の装着は見送っている。こういった考え方は、顧客重視とはいえずメーカー側の都合だ。日産はエコカー減税75%というメリットを顧客に提示できることで、キューブが競争力を得てさらに売れるという判断だ。顧客にメリットが提示できない、メリットを提示するにはオプションという対価が必要。我々顧客側は、そういった、メーカー都合の考え方を押し付けているクルマを選ばないように、シッカリとチェックしたい。我々が望むのは、安くて良いクルマであって、安いなりのクルマではないからだ。
<日産キューブ マイナーチェンジ概要>
■エンジン(1.5L HR15DEエンジン)、トランスミッション
・エンジンにはアイドリングストップやデュアルインジェクターを採用し、吸排気効率を高めるために排気側へも可変バルブタイミング機構を装備。さらに副変速機付きエクストロニックCVTを採用したことなどにより、燃費を19.0km/L(JC08モード)に向上(2WD車)。
・2WD車は全車が「エコカー減税」に適合し、自動車取得税と自動車重量税が75%減税。
・エンジン出力を82kW<111PS>/6000rpmに向上させ、高速道路での合流や追い越し時の車線変更などで、よりスムーズな加速を実現(2WD車)。
■エクステリア、インテリア
・ボディカラーに、新色となるライトジンジャーとラグーンブルーを含む全9色を設定。
・「15G」、「15X Vセレクション」、「15X FOUR Vセレクション」には、新内装色のヴィンテージキャメル(メーカーオプション)を設定。プレミアムなヴィンテージ感のある高密度スエード調クロスをシートに採用。
<日産キューブ価格>
・2WD
15X 1,533,000円
Vセレクション 1,711,500円
15G 1,932,000円
・4WD(モーターアシスト方式)
15X FOUR 1,760,850円
Vセレクション 1,928,850円
走りとルックするに個性をプラス 日産キューブ ライダー パフォーマンススペック
日産キューブのマイナーチェンジに合わせて、カスタマイズなどを担う関連会社のオーテックジャパンは、キューブをベースにしたカスタムカー「アクシス」と「ライダー パフォーマンススペック」を新たに設定した。
キューブ ライダーは、コンパクトカーの域を超越した個性と存在感を主張したモデル。足まわりやマフラー程度のチューンイングで終わらすのではなく、ボディ補強まで徹底的に行われているのがポイントだ。
新たに発売するキューブ「ライダー パフォーマンススペック」は、主に内外装をカスタマイズした「ライダー」に、さらに、自動車メーカー直系のカスタムカーメーカーならではのバランスの取れたトータルチューニングを施したモデル。高性能タイヤや専用チューンドサスペンションの採用、またそれらを支えるボディ性能の向上を図ることにより、スポーティで安定感の高いハンドリングと、引き締まったフラットな乗り心地を高次元で融合させたという。
キューブはもともと、走りを楽しむというより、個性重視のライフスタイルを感じさせるクルマだ。走りなんて、二の次っていう考え方が当たり前。しかし、走りと個性両方手に入れたいと望む数少ない顧客がいるのも確かだ。そんな、少数ではあるが顧客のニーズに応えてくれているのがオーテックジャパンのカスタマイズ車なのだ。
<日産キューブ ライダー パフォーマンススペック価格>
・ライダー 15X 1,890,000円
・ライダー 15X FOUR 2,117,850円
・ライダーパフォーマンススペック 15X 2,058,000円
<日産キューブ ライダー パフォーマンススペック概要>
■仕様:ライダー(2WD / 4WD) / ライダー パフォーマンススペック(2WD)
■ベース車:15X / 15X FOUR
■パフォーマンススペックの特別装備
ボディチューン(フロントサスペンションメンバーステー剛性向上、YAMAHA製パフォーマンスダンパー(リヤ)、トンネルステー追加)
専用スポーツマフラー〈HKS製〉&専用バンパーフィニッシャー
専用195/55R16 87Vタイヤ<ダンロップ製 LE MANS LM703>
専用チューンドサスペンション(ローダウン)
専用アルミペダル(アクセルペダル・ブレーキペダル)
専用車速感応式電動パワーステアリング
パフォーマンススペック専用エンブレム
■ライダーの特別装備
専用フロントグリル
専用フロントバンパー&バンパーグリル
専用サイドシルプロテクター
専用リヤバンパー
専用エンブレム(Rider/AUTECH)
専用16インチ光輝アルミホイール
&195/55R16 87Vタイヤ
専用シート地(格子柄ニット)
専用フィニッシャー(シルバー色)
本革巻3本スポークステアリング
メッキインナードアハンドル
インテリジェントエアコンシステム
<オーテック扱いオプション>
専用ルーフスポイラー
専用スポーツマフラー〈HKS製〉&専用バンパーフィニッシャー(2WD車のみ)
<オーテック扱いディーラーオプション>
専用LEDデイタイムランニングライト
■ボディカラー
ブリリアントホワイトパール(3P)<#QAB・特別塗装色>
ブリリアントシルバー(M)<#K23>
サファイアブラック(P)<#B20>
上質なインテリアにこだわった日産キューブ アクシス
キューブアクシスは、ワンランク上の上質感を加えたモデル。インテリアには、縦目のキルティングや濃茶色の縁取り(パイピング)を施したベージュ色の専用本革シートや、本革巻3本スポークステアリング、メッキインナードアハンドルを採用。また、フロントマスクも専用デザインとした。さらに、「アクシス」の上質感をより引き立てるオプションとして、ビターショコラカラーのアクセントが入った専用16インチアルミホイールを設定している。アクシスは、キューブのもつくつろぎ空間であるインテリアを中心に、さらなるクオリティを高め、ホイールもインテリアに合わせてコーディネイトされている。とにかく、インテリア重視というのなら、ピッタリな1台になりそうだ。
<日産キューブ アクシス価格>
・15X 1,795,500円
・15X FOUR 2,023,350円
<日産キューブ アクシス概要>
■ベース車 15X / 15X FOUR
■主な特別装備
専用本革シート
本革巻3本スポークステアリング
専用フロントグリル
専用フロントバンパーグリル
フロントフォグランプ
専用エンブレム(AXIS/AUTECH)
メッキインナードアハンドル
4スピーカー
<オーテック扱いオプション>
専用16インチアルミホイール&195/55R16 87Vタイヤ
■ボディカラー
ビターショコラ(P)<#L50>
サファイアブラック(P)<#B20>
ブリリアントホワイトパール(3P)<#QAB・特別塗装色>
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