【新車・中古車購入術】安全性重視のクルマ選び! 買ってはいけない? or 買っていい! オススメ5ナンバーミニバン[ホンダ編] [CORISM]
【生活・文化】2011/02/03
競争の熾烈な5ナンバークラスのミニバン。自動車メーカーにとって非常に重要なモデルにもかかわらず、装備内容が明らかに貧弱なモデルが存在する。価格戦略上(少しでも安く売るため)仕方ないとはいえ、安全装備が選べないなんて。そんなクルマは絶対に買ってはいけない!
目玉の素晴らしい最新装備が選べないグレードがある
目下のところ好評のステップワゴン。グレードによって装備差があるので注意したい。安全関連の装備にはもう少し注力してほしい。
競争の厳しいミニバン市場。とりわけ熾烈なのが5ナンバークラスだ。今や4台に1台がミニバンという時代。そのなかでも特に販売ボリュームの大きい5ナンバークラスのミニバンは、自動車メーカーにとって非常に重要なモデル。ドル箱といっていい。
ところがだ。妙なことになっている。このクラス、各メーカーとも力を入れているだけに、最新技術を駆使したさまざまな装備が搭載される。それはそれで素晴らしいのだが、一方で、装備内容が明らかに貧弱なモデルが存在するのも事実。最廉価バージョンの価格を下げることで、我々ユーザーに安い! という印象を植え付けるための価格戦略上仕方ないとはいえ、最新の装備が選べないのは、あまりにもユーザーに対する配慮が足りない。そんなクルマは絶対に買ってはいけない。
今回チェックするのは、ホンダのミニバン。5ナンバークラスに属するのは、ステップワゴンおよびステップワゴン・スパーダ、ストリーム、フリード(3列シート仕様)の3車種だ。
調べてみると、グレードによって割り切った装備内容になっていることが多い。欲しい装備は最上級グレードだけ。ほかのグレードにはオプションですら選べない場合も多く、とりつく島もない状態だったりする。なにより問題なのは、追突軽減ブレーキ(CMBS)や、横滑り制御(VSA)、1列目シート用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム(以下「カーテンエアバッグ」)など、安全性に関わる装備が、上級グレードでした装着できないか、選ばないという現実だ。
つまり、安いグレードを買うユーザーは、価格だけで安全意識は低いでしょ! と、言っているようなものだ。ミニバンは大切な家族など、人をたくさん乗せて走るクルマであり、背が高く重心も高い。もしもの時、横転の危険性も高い。そういったクルマに、安いグレードは選ぶと安全性は担保されません。不必要な豪華装備が付いた高いグレードを買ってくださいという姿勢はいかがなものなのだろうか? では、それぞれの車種を見ていくと以下のようになる。
ところがだ。妙なことになっている。このクラス、各メーカーとも力を入れているだけに、最新技術を駆使したさまざまな装備が搭載される。それはそれで素晴らしいのだが、一方で、装備内容が明らかに貧弱なモデルが存在するのも事実。最廉価バージョンの価格を下げることで、我々ユーザーに安い! という印象を植え付けるための価格戦略上仕方ないとはいえ、最新の装備が選べないのは、あまりにもユーザーに対する配慮が足りない。そんなクルマは絶対に買ってはいけない。
今回チェックするのは、ホンダのミニバン。5ナンバークラスに属するのは、ステップワゴンおよびステップワゴン・スパーダ、ストリーム、フリード(3列シート仕様)の3車種だ。
調べてみると、グレードによって割り切った装備内容になっていることが多い。欲しい装備は最上級グレードだけ。ほかのグレードにはオプションですら選べない場合も多く、とりつく島もない状態だったりする。なにより問題なのは、追突軽減ブレーキ(CMBS)や、横滑り制御(VSA)、1列目シート用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム(以下「カーテンエアバッグ」)など、安全性に関わる装備が、上級グレードでした装着できないか、選ばないという現実だ。
つまり、安いグレードを買うユーザーは、価格だけで安全意識は低いでしょ! と、言っているようなものだ。ミニバンは大切な家族など、人をたくさん乗せて走るクルマであり、背が高く重心も高い。もしもの時、横転の危険性も高い。そういったクルマに、安いグレードは選ぶと安全性は担保されません。不必要な豪華装備が付いた高いグレードを買ってくださいという姿勢はいかがなものなのだろうか? では、それぞれの車種を見ていくと以下のようになる。
人命に関わる問題。安全装備で差を付けるべきではない
ホンダ自慢の安全装備のひとつが追突軽減ブレーキ。素晴らしい技術だけに、せめてオプションで装備できる車種を増やしてほしい。
ステップワゴン(標準車)とステップワゴン・スパーダ。
CMBSは標準車、スパーダともに最上級グレードでしか選ぶことができない。セカンドシートとサードシートのセンターヘッドレストはこれも最上級グレードでしか選べない。多人数乗車する機会が多いユーザーは要注意。というか、多人数乗車のためのクルマなら、本来あってしかるべき装備。カーテンエアバッグは標準車のG以外に設定されている。
ストリーム。
1.8Lモデルではカーテンエアバッグが選べない。CMBSも同じで、こちらは2LのGiでしか選べないというお寒い状況。セカンドシート中央のヘッドレストはレス装備。カーテンエアバッグとセットで装備できるというが、単独で装備できるようにしてほしいところだ。
フリード。
こちらもカーテンエアバッグを選べるのは最上級グレードのGiエアロのみ。VSAはなぜか4WDモデルにのみ標準装備で、FF車にはオプション設定すらされず。ちなみに、GならびにGエアロは、ジャストセレクション仕様を選ばないと快適装備(スライドドア・イージークローザーやスマートキーなど)に不満が残るかもしれないので注意。
人の命に関わることだけに、安全性装備で差をつけるべきではない。最低でもオプション設定(多少高くなってもいい)とし、ユーザーの判断を仰ぐべきだ。家族を乗せることの多いミニバンだからこそ、ユーザー自身もそういうところをキッチリ検討して選びたい。
大げさかもしれないが、安全装備を軽視するメーカーは、そもそもメーカーとしての安全思想が低いと見てもいいのかもしれない。
CMBSは標準車、スパーダともに最上級グレードでしか選ぶことができない。セカンドシートとサードシートのセンターヘッドレストはこれも最上級グレードでしか選べない。多人数乗車する機会が多いユーザーは要注意。というか、多人数乗車のためのクルマなら、本来あってしかるべき装備。カーテンエアバッグは標準車のG以外に設定されている。
ストリーム。
1.8Lモデルではカーテンエアバッグが選べない。CMBSも同じで、こちらは2LのGiでしか選べないというお寒い状況。セカンドシート中央のヘッドレストはレス装備。カーテンエアバッグとセットで装備できるというが、単独で装備できるようにしてほしいところだ。
フリード。
こちらもカーテンエアバッグを選べるのは最上級グレードのGiエアロのみ。VSAはなぜか4WDモデルにのみ標準装備で、FF車にはオプション設定すらされず。ちなみに、GならびにGエアロは、ジャストセレクション仕様を選ばないと快適装備(スライドドア・イージークローザーやスマートキーなど)に不満が残るかもしれないので注意。
人の命に関わることだけに、安全性装備で差をつけるべきではない。最低でもオプション設定(多少高くなってもいい)とし、ユーザーの判断を仰ぐべきだ。家族を乗せることの多いミニバンだからこそ、ユーザー自身もそういうところをキッチリ検討して選びたい。
大げさかもしれないが、安全装備を軽視するメーカーは、そもそもメーカーとしての安全思想が低いと見てもいいのかもしれない。
■ステップワゴン(スパーダ含む)
×買ってはいけないグレード:G
○買ってイイ! オススメグレード:Li、Zi
■ストリーム
×買ってはいけないグレード:1.8lモデル
○買ってイイ! オススメグレード:Gi
■フリード(3列シート仕様)
×買ってはいけないグレード:G、Gエアロ
○ 買ってイイ! オススメグレード:Giエアロ
ミニバンなら後席までカバーするカーテンエアバッグを装備してほしい。これも選べる車種を増やすべき。
ヘッドレストを人数分用意するのはもはや常識。とくにセンター(中央席)は省略されがち。また、中央席が2点式というのも、もしもの時に不安が残る。もし、自分や自分の子供がその席に座り事故に・・・、と思ったらどうだろうか?
フリードはジャストセレクション仕様じゃないとパワースライドドアやスマートキーシステムを選べない。個別対応を希望。
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(レポート:CORISM編集部)
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