新型スバルXV ハイブリッド新車情報・購入ガイド スポーツなのか? 燃費なのか? 迷走するハイブリッドシステム [CORISM]

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【スバル】2013/07/02

 

10kwという小さいモーターを使ったハイブリッドシステムと、まったくベツモノな高効率低燃費エンジン

スバルXV ハイブリッド

【スバルXVハイブリッド評価】
スバルXVハイブリッド新車試乗評価 燃費じゃなくて、走行性能重視というXVハイブリッドの実力を評価する!

【スバルXVガソリン車評価】
スバルXV新車試乗評価 ガソリン車XVの実力を今一度評価する

スバルは、スバル初のなるハイブリッドモデルである新型スバルXVハイブリッドの発売を開始した。

スバルXVは、2012年10月にデビューし2代目となった。インプレッサ スポーツをベースとして、つや消しブラック樹脂製のフェンダーアーチやアンダーガードという、定番な手法を用いSUVのタフなイメージを演出したモデルだ。ただ単にSUVルックにしたモデルではなく、最低地上高は200mmを確保。本格オフローダーとしてのパフォーマンスももつ。車高はルーフレール無しで1,550mmという多くの立体駐車場の制限をクリア。しかし、当然多くの顧客がルーフレールは装着したい装備のひとつ。装着すると1,550mmをオーバーするので、非常に微妙な車高だ。XVという車名の由来は、X=Crossover、V=Vehicleとなっている。

そんなスバルXVにハイブリッドシステムを搭載したのが、新型スバルXVハイブリッド。トヨタとの関係が深いスバルなので、当初はトヨタの2モーター式ハイブリッドシステムTHS-IIなのかと話題になったが、実際に搭載されたハイブリッドシステムは、スバルオリジナルの比較的簡易なタイプである1モータ式となった。

このハイブリッドシステムは、リニアトロニック(CVT)をベースにプライマリープーリーの後方にハイブリッド用の駆動モーターを加え一体化した専用トランスミッションをもつ。シンプルな構造のフルタイムAWDとし、エンジン走行時、ハイブリッド走行時はもちろんのこと、低速領域でエンジンを切り離したEV走行時でもAWDにより4輪にトルクを伝えることを可能としている。

スバル初のハイブリッドということで、失敗は許されないというプレッシャーとコスト抑制、早期に発売などという複雑な社内事情によって、ハイブリッドシステムそのものは、少々物足りないものとなってしまった。搭載されたモーターは10kw&65Nm程度という小さいもの。これは、ホンダのインサイトやフィットハイブリッドのモーターと同じ出力で、トルクは78Nmとホンダが上回る。

条件が揃えばスバルXVハイブリッドは、40km/hまでEV走行できるというが、実際はごく低速でEV走行が出来る程度で、このあたりはホンダの1モーター式とさほど変わらない。強いて言うのならAWDでEV走行が若干できることくらいが優れている点だ。そこが、スバルXVハイブリッドの苦しいところだ。

ほとんどEV走行が出来ない、この小さいモーターを使いながら燃費は約30%アップの20.0km/Lを達成してる。この燃費は、1モーター式であるのなら高く評価できるレベル。FB20というエンジン型式は同じ、パワー&トルクも同じでも、まったく違うものになっている。エンジンの再始動を滑らかに行うために、インテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG)を採用。さらに、高圧縮比化や吸気レイアウトの変更、クールドEGRの採用された。

ハイブリッドシステムそのものは物足りないのだが、この低燃費エンジンは、今後のスバルにおいて、今後主流になる可能性が高い。このエンジンを既存のXVやインプレッサなどに搭載すれば、さらに低燃費化ができるからだ。燃費が悪いというイメージの強い水平対向エンジンだが、XVなどはかなり実燃費がよい。そんなエンジンに磨きがかかったのだから、期待値は高い。

1モーター式で、ガソリン車に対して燃費が約30%向上というのは立派なものなのだが、もはやアコードハイブリッドのように、2モーター式とはいえ同じ2Lエンジンで30.0km/Lといわれると、見劣りしてしまうのが現実だろう。そこでスバルは、モーターアシストで爽快で楽しい走りが楽しめる走りのハイブリッドであることを訴求する。

しかし、これも微妙でモーターのアシストが僅かなので、実際に走っても少し速いかなぁ、程度になっている。ハイブリッド化のおかけで、電池を積むため約120kgも重くなっているからだ。それこそ、スバルらしさや、走りのハイブリッドを強調したいのであれば、もう少し大きなモーターを搭載し、F1のKERSのように、使える時間は僅かでも明確に速さをアピールできるものが欲しいところだ。

今や車名より有名になったアイサイトもハイブリッド用に格段と進歩した。ガソリン車のものをスライドさせて装着しないのが、いかにもスバルらしい真面目なところだ。ハイブリッド用にセッティングされたアイサイトは、全車速追従機能付クルーズコントロール作動時に、EV走行を最大限活用。緻密にコントロールすることで、実用燃費の向上を図った。

スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド

スバルXV ハイブリッド

スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド

 

スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド

最上級グレードしかアイサイトが選べない巧みな戦略

スバルXV ハイブリッド

 新型スバルXVハイブリッドの価格は、2.0iLアイサイトで2,782,500円。ガソリン車が2,467,500円なので、315,000円高となっている。この価格差を燃費差で得るガソリン代で補うことはほぼできないだろう。燃費という視点だけでなく、スバルが訴求する走りのハイブリッドという視点で選ぶといことにもなる。XVハイブリッド派静粛性も高められているので、より上質なXVに乗りたいという人にも合うだろう。

グレード選びは、もはやXVハイブリッド2.0iLアイサイトしかない。アイサイトは非常に便利で安全な装備なので、ぜひ選びたい装備だ。本当ならば、中間グレードやエントリーグレードで、リーズナブルにXVハイブリッドとアイサイトを楽しみたいところだ。用意されていないのは、より高価なモデルを選ばせようとするスバルの戦略。これを否とするのなら、モデル末期になり販売台数が落ち、底上げするために廉価グレードにアイサイトを装備したモデルが出るのを祈るしかないだろう。

スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド

スバルXVハイブリッド価格、燃費、スペック等

■スバルXVハイブリッド価格
・HYBRID 2.0i 2,499,000円
・HYBRID 2.0i-L  2,677,500円
・HYBRID 2.0i-L EyeSight 2,782,500円

代表グレード スバル インプレッサXVハイブリッド2.0i-L EyeSight
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4450×1780×1550mm
ホイールベース[mm] 2640mm
トレッド前/後[mm] 1535/1540mm
車両重量[kg] 1510kg
総排気量[cc] 1995cc
エンジン最高出力[kW(PS)/rpm] 110(150)/6000rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 196(20.0)/4200rpm
ミッション CVT
タイヤサイズ 225/55R17
JC08モード燃費 20.0km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 2,782,500円
発売日 2012/6/24
レポート 編集部
写真 スバル
スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド

 

スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド
スバルXV ハイブリッド

2013年4月18日更新 新型スバルXVハイブリッド、20.0km/Lの低燃費を達成!

【最新レポート】
スバルXVハイブリッド新車試乗評価 燃費じゃなくて、走行性能重視というXVハイブリッドの実力を評価する!

スバルは、初のハイブリッドシステム搭載車スバルXVハイブリッド(日本仕様プロトタイプ)を、日本初公開した。

新型スバルXVハイブリッドに搭載されるハイブリッドシステムは、完全スバルのオリジナルのもの。ミッション内にハイブリッド用のモーターを入れた1モーター式だ。ミッションは、ハイブリッド用に新設計された。

バッテリーは、トランク下に収められ、極力ラゲッジルームを犠牲にしない設計。コストや安全性に定評のあるニッケル水素電池を採用している。

搭載されるエンジンも、ハイブリッド専用。エンジンの再始動を滑らかに行うために、インテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG)を採用。さらに、高圧縮比化や吸気レイアウトの変更、クールドEGRの採用など、既存の2.0L水平対向エンジンを大幅に変更している。

こうした技術によって、燃費は20.0km/Lを達成。ガソリン車に対して、約30%アップとなっている。この燃費向上は、1モーター式ではかなり効率が良い。それも、新型スバルXVハイブリッドはAWDで燃費には不利。当初、コリズムでは20.0km/Lは難しいというレポートをしていたが、いい意味で予想が外れた結果となった。技術の責任者によると、とにかく燃費20.0km/Lには、徹底的にこだわったという。「燃費向上のための努力に関して語らせたら、三日三晩でも足りないくらい」だという。

また、今回ハイブリッド化のするため、水平対向エンジンに多くの新技術が加えられたことは、今後のスバル車の低燃費化も後押しすることが考えられる。さらなる低燃費化された技術を、現在の水平対向エンジンに横展開することが可能だからだ。

新型スバルXV ハイブリッド

2013年4月18日更新 発売時期は、6月下旬か? アイサイト装備で、価格は270万円オーバー?

 モーターを過給器のように使い、走りの楽しさをアップさせながら低燃費化も実現した新型スバルXVハイブリッド。気になるのは、その発売時期だ。販売店の動向などから、新型スバルXVハイブリッドの発売日は、どうやら6月中旬から下旬というのが濃厚。

スバルでは、あまり発売前の車両を先に露出することが少ない。今回の発表も、型式認証が終了した
直後だともいう。なぜ、これほど慌てているのかというと、スバルの中長期計画では、ハイブリッド車両を2012年度に出すというアピールをしていた。つまり、販売の現場では、2013年2-3月の繁忙期に間に合わせる予定だったのが開発が遅れたようなのだ。6-7月は、2-3月に次ぐ繁忙期なので、なんとしてもこの時期までに、間に合わせる必要もあったのだろう。

さらに、2013年後半はモーターショーを控え、新車ラッシュになる予定だ。とくに、秋はホンダ フィット ハイブリッドや、日産スカイライン ハイブリッド、年末にはマツダ アクセラハイブリッドなどが控えている。スバル初となるXVハイブリッドが、これらのクルマの登場で、存在感が薄まる可能性もあるのだ。

さて、新型スバルXVハイブリッドの価格はいくらになるのだろうか。販売店関連の情報だと、プラス30万円程度という噂が流れている。そうなると、XV2.0i-Lアイサイトが約247万円。そうなると、277万円程度となる。スバルの開発陣に高すぎないか? と、質問したところ、あまり高価では意味がないので、なるべく安価にできるように努力中です、とのこと。新型スバルXVハイブリッドの価格にも注目したい。

2013年4月7日更新 新型スバルXV クロストレック ハイブリッドの発売は6月、燃費を予想する!

 スバル初となるハイブリッド車、新型スバルXV クロストレック ハイブリッドが発売される。米国では、2013年秋に導入ということだが、やはり2013年6月に日本での発表濃厚だ。

その背景には、直接のライバルとはならないものの、秋以降から多くのハイブリッド車が日本に投入される。9月デビュー予定のフルモデルチェンジするホンダ フィットハイブリッド、年末にはトヨタのTHS-II+SKYACTIVという組み合わせで登場するマツダ アクセラ ハイブリッド、高級車では日産からスカイライン ハイブリッド、レクサスISハイブリッドもデビュー予定。これだけ多くのハイブリッド車があると、さすがにスバル初となるXVクロストレック ハイブリッドも影が薄くなるというものだろう。

注目される新型スバルXV クロストレック ハイブリッドだが、燃費特化モデルではないようだ。モーターをエンジンのアシストとして使い、より走りを際立たせるという方向性だという。搭載されるモーター最高出力は10kWで、最大トルクは65Nm。このモーターは、現行のフィット ハイブリッドの10Kw、78Nmというスペックに近い。

このスペックのモーターであることを考えると、フィット ハイブリッド同様にエンジンのアシスト的役割りであると考えられる。恐らく、EV走行もごく限られた範囲内と予想できる。スバルも燃費ではなく、モーターによるトルク感のあるスポーティな走り味がポイントとアピールしている。

とはえい、ハイブリッドと名乗る以上、燃費も重要な要素だ。だだし、1モーター式のため、トヨタのTHS-IIのように、ガソリン車の2倍近いというような燃費は期待できない。現在のXVクロストレックの燃費は、15.8km/L。ホンダのハイブリッドIMAを例にして考えると、恐らく燃費アップ率は30%以下。車重が重いXVクロストレックなので、フィットと同等のモーターでは燃費効果も下がることが予想できる。そうなると20%程度のアップである19.0km/Lがひとつの目安。国内においては、20.0km/L超がひとつの大きな壁になるだろう。

ハイブリッドシステムを搭載したコンパクトサイズのSUVでは、ユニークな存在となることは確実な新型スバルXVクロストレック ハイブリッド。6月の登場が楽しみだ。

スバル インプレッサXV新車情報/購入ガイド 高価だが、卓越した走破性! スバルらしさを凝縮したコンパクトSUV

新型スバルXV ハイブリッド

2013年3月30日更新 国内デビューは、北米より早い6月か? 燃費も気になる新型スバルXVクロストレック ハイブリッド

 スバルは、ニューヨークショーにおいて、新型スバル XV クロストレック ハイブリッドを世界初公開した。スバル XV クロストレック ハイブリッドは、高い走行性能、走破性、ユーティリティといったスバル XV クロストレックが持つ特長に、スバル独自のハイブリッドシステムにより軽快な走りと優れた環境性能を高めたスバル初のハイブリッド車。

注目のハイブリッドシステムは、トヨタ式の2モーターTHS-IIではなく、スバル独自の1モーター式。ハイブリッド用の駆動・充電モーターを、トランスミッションケース内部に追加。ガソリン仕様に搭載したリニアトロニック(CVT)をベースに、プライマリープーリーの後方に追加している。

バッテリーは、信頼性の高いニッケル水素を使用し、トランク下に設置。比較的低い位置に電池を設置できたことにより、重心高は585mmと、ほぼガソリン車並みの重心高となっており、軽快な走りを犠牲にはしていない。この重心高は、スバルによると他社のハイブリッドより低く、スポーティな走りが可能だという。

新型スバル XV クロストレック ハイブリッドのハイブリッドシステムは、低速域ではEV走行。中速域はモーターアシスト走行になる。他社との差別化するために、スバルはモーターアシストを強調した方向性を打ち出し、単に低燃費訴求だけでなく、モーターによるトルク感のあるスポーティな走り味がポイントだという。

搭載されるエンジンは、2.0Lの水平対向4気筒を使用。徹底的なフリクション低減などに取り組んだハイブリッド専用エンジンだ。ただし、アトキンソンサイクルエンジンなどかは不明。そんなことが関係しているのか、新型スバルXVクロストレック ハイブリッドの燃費に関しては、今の段階では公表されていない。

シャシー関係では、前後のサスペンションを専用チューニング。ボディ剛性の向上やステアリングギアレシオのクイック化などにより、スポーティさをさらに高めた。モーターアシストを協調するハイブリッドシステムのセッティングを含め、より走りを楽しむためのハイブリッドというメッセージが込められている。

どのメーカーもそうなのだが、デザインはガソリン車と比べても大きな変化はない。LEDを使ったリヤコンビランプ、専用アルミホイール、エンブレム程度。インテリアも同様で、ブルー基調のスピードメーターに、ハイブリッドシステムのエネルギーフローが表示されるマルチファンクションディスプレイなどが追加された程度だ。

さて、気になる発売日だが、米国仕様は2013年秋ということになっている。最近のスバルは、完全に北米シフトしていることもあり、日本での発売は秋以降という見方が強い。しかし、最近になって新型スバルXV クロストレック ハイブリッドの発売日が北米より早い、2013年6月説が浮上している。

この6月発表という、早めの国内投入の理由を予想してみた。今年は、多くの新型ハイブリッド車が国内マーケットに投入される。9月にはフルモデルチェンジするホンダ フィットハイブリッド。そして、年末にはトヨタのTHS-II+SKYACTIVという組み合わせで登場するマツダ アクセラ ハイブリッド、そして日産からはスカイライン ハイブリッド、レクサスISハイブリッドなどもあり、まさにハイブリッド祭りの様相だ。それも、秋以降に集中するため、直接的にライバル関係にある車種っではないものの、新型スバルXV クロストレック ハイブリッドの影が薄くなる可能性もある。そのため、新型車の少ない年度前半が最も有利ということなのかもしれない。

なんにせよ、グローバル化とはいえ、日本のメーカーが日本でも発売する車種を一番最初に日本に導入するのはうれしい限り。また、スバルファンにとって、スバル初のハイブリッド車の誕生には、興味津々だろう。多くのファンの期待を背負い登場する新型スバルXVクロストレック ハイブリッドには注目だ。

スバルXVクロストレック ハイブリッド他、ニューヨークショー公式HP

辛口新車情報はCORISM

2013年3月21日更新 新型スバルXVクロストレック ハイブリッドの燃費は20.0km/L前後と予想してみた

 スバルは2013年ニューヨーク国際自動車ショー(3月27日~28日プレスデー、3月29日~4月7日一般公開)に、スバル初のハイブリッド車である「スバル XV クロストレックハイブリッド」を世界初公開する。

今のところ、新型スバルXV クロストレックハイブリッドに関する情報は画像のみ。詳細は、3月28日(木)11:05(現地時間)に行われるプレスブリーフィングに発表されるという。

そうは言っても、スバル初のハイブリッド車だけに、注目されるのは当然なので、新型スバルXVクロストレックハイブリッドについて予想してみよう。

スバルはトヨタと深い関係があることから、XVクロストレックに搭載されるハイブリッドシステムは、トヨタの2モーター式THS-IIか、スバル独自開発の二通りが考えられる。トヨタのTHS-IIは、今年後半に登場するというマツダ アクセラに搭載されることからも、スバルXVクロストレックに搭載される可能性もある。しかし、スバルのエンジンは水平対向なので、この組み合わせが可能かというのも未知数。さらに、縦置きエンジンとAWDという組み合わせは、このクラスのトヨタ式では難しい。そう考えると、スバル独自式が有力。多くのメーカーが使う、エンジンとミッションの間にモーターを組み込む1モーター式なのだろうか。

搭載されるエンジンは、すでにXVに搭載されている2.0LのFB20型水平対向エンジンであることが濃厚だ。さらに、ハイブリッド化によりアトキンソンサイクル化されていのかも、ポイントのひとつ。スバルの考え方ひとつなのだが、燃費に特化するのであれば、排気量の少ない1.6LのFB16エンジンという選択肢もある。

現在、2.0LのFB20型エンジンを搭載してXVの燃費は15.8km/Lと、それほど自慢できる数値ではない。ハイブリッド化して、どれくらい燃費が向上するのかも注目ポイント。30%の燃費向上で20.5km/Lとなり、2.0L車で大台の20.0km/Lになる。1.5Lだがホンダ フリードハイブリッドの車重が、XVとほぼ同じで燃費は21.6km/L。1モーター式の燃費として比較した場合、XVが2.0Lである以上、コレ以上の低燃費はなかなか難しいだろう。そう考えると、新型スバルXVクロストレックの燃費は20.0km/L前後というのがひとつの目安になるだろう。

さて、新型スバルXVの発売日はいつか? 昨年、同じニューヨークショーで発表されたXVは、約6ヶ月後の9月末に発表されている。その流れからみると、新型スバルXVクロストレックハイブリッドも、日本での発売日は9月とみるのが妥当。ただ、一部では国内マーケットの繁忙期である6-7月になんとしても間に合わせるという噂もあり、国内の導入も意外と早いかもしれない。

新型スバルXVクロストレック ハイブリッド米国仕様スペック

<主な仕様>(米国仕様)
ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,450×1,780×1,615mm (全高:ルーフレール付き車)
ホイールベース:2,640mm
最低地上高:220mm
エンジン:2.0ℓ水平対向4気筒DOHCエンジン
トランスミッション:リニアトロニック(CVT)
モータータイプ:永久磁石式三相交流同期電動機
モーター最高出力:13.4 hp (10kW)
モーター最大トルク:48.0 lb・ft (65N・m)
バッテリー:ニッケル水素タイプ
タイヤサイズ:225/55 R17
乗車定員:5名

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(レポート:CORISM編集部

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