トヨタ カローラ フィールダー/カローラ アクシオ新車情報・購入ガイド 自動ブレーキ「トヨタ セーフティセンスC」、トヨタ車初採用!さらに、燃費も大幅向上し23.4㎞/Lへ! [CORISM]
ややアクが強くなったが、デザインは若々さがアップ!
トヨタ カローラ フィールダーとカローラ アクシオは、2012年5月にフルモデルチェンジ。カローラの原点に戻り、「大人4人が、安心・安全、快適に長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ」をテーマに全てを見直し、日本の市場環境にベストフィットするコンパクト 車として開発した。その後、2013年8月にハイブリッド車を追加している。
今回のマイナーチェンジでは、まず外観デザインが大きく変更されている。フィールダー、アクシオ共に、台形大型のロアグリルとした。大型の台形とすることで、小さなボディサイズながら、ドッシリとした安定感あるフェイスとなった。アクシオのリヤビューは、ライセンスガーニッシュを含めた横方向の流れがワイド感をアピール。フィールダーは、リヤコンビネーションランプの形状を変更。水平方向に流れによるワイド感とシャープなイメージがプラスされた。
マイナーチェンジ前のモデルは、いかにもカローラといった印象で、好き嫌いが分かれることの無い無難なデザインだった。しかし、今回のマイナーチェンジでは、かなりアクが強くなり、好き嫌いが分かれそうなデザインとなっており、やや若々しさも感じる。
こうしたデザインの変更は、トヨタの狙いでもある。元々、トヨタの顧客層は高年齢化している。その中でも、カローラの顧客層はさらに高齢化していると言われている。このままでは、カローラの顧客がいなくなる恐れもあり、顧客層の若返りを狙いたいのだ。とくに、フィールダーに関しては、CMタレントに木村 拓哉を起用し、積極的に若返りを目指している。
ようやくアイドリングストップ機能が標準装備され、燃費は23.4㎞/Lへ大幅アップ! ただし、4WD車はエコカー減税に非対応
エンジンは、ハイブリッド開発で磨いた燃焼技術を生かした1.5L 2NR-FKEを採用(2WD・CVT車)。燃費は23.4km/L(カローラフィールダーは23.0km/L)とした。先代のエンジンも、オプションのアイドリングストップ機能さえ付ければ21.4㎞/Lという低燃費を実現していたが、さらに1.6㎞/Lもの燃費アップとなった。このエンジンのみ、ようやくアイドリングストップ機能も標準装備になっている。
2015年度のエコカー減税は、ガソリン車に対してかなり厳しい内容になった。ただし、アクシオの新エンジン搭載モデルはエコカー減税自動車重量税100% + 自動車取得税60%に対応している。ハイブリッド 車は、引き続き免税対応となっている。
残念な点もある。4WD車 には、この低燃費エンジンが搭載されていない。そのため、4WDの1.5L車の燃費は16.4㎞/Lと、新エンジン搭載のFF車に比べ、大幅に燃費性能が劣る。当然、エコカー減税の対象外となる。つまり、4WDが必要な降雪地域の人々にはエコカー減税の恩恵がないというということになる。
トヨタ車初装着! 自動ブレーキ関連の「トヨタ セーフティセンスC」がついに登場。カメラを装着しているものの、人間は見分けられるず・・・。
ただし、カメラが付いているのに人間を見分けて、自動ブレーキを作動することはできないなど、少々物足りない点もある。また、ミリ波を使っていないことから、前車追従式のクルーズコントロールなどのドライバーの負荷を軽減する便利機能も装備できない。あくまで、普及を目指した簡易的な安全装備と言える。ミリ波を使ったり、カメラが人を見分けるなど高度な自動ブレーキは、トヨタセーフティセンスPと呼ばれ、上級モデルに装備される予定。トヨタは高級車と大衆車で、安全装備の差を付けているのが特徴だ。
自動ブレーキ以外の機能として、カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援するレーンディパーチャーアラートも用意。カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプなどを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援するオートマチックハイビーム、シフト操作時における急発進を抑制し、衝突時の被害軽減に寄与するドライブスタートコントロールなども用意されている。
こうした装備は上級グレードに標準装備で、エントリグレードなどにはオプションとなっている。54,000円のオプション設定。54,000円という価格は高く評価したいが、この価格になるのであれば、全車標準装備として、自動ブレーキ類の安全装備が遅れていたトヨタのイメージを挽回するべきだろう。
トヨタ セーフティセンス解説動画
トヨタ カローラ アクシオ/カローラ フィールダーの選び方は?
また、安全装備面では、自動ブレーキ関連のトヨタ セーフティセンスC標準装備モデルを中心に選びたい。トヨタ セーフティセンスCが標準装備されているグレードが、一般的なユーザーが満足できるグレードになる。予算重視であっても、トヨタ セーフティセンスCは54,000円なので積極的に選びたいオプション。
フィールダーは、やはり1.5Gのエアロツアラーをベースに選びたい。スポーティなスタイルであり、リセールバリューも高いことも選択理由のひとつだ。また、1.5GのW×Bも魅力的ではあるが、約211万円となかなか高価。こうなると、装備などは若干落ちるもののリセールバリューが高いをハイブリッドGも魅力的に見えてくる。このあたりの選択もジックリと検討したいポイントとなる。
トヨタ カローラ アクシオ/カローラ フィールダー価格
・1.5X 5MT FF 1,625,891円
・1.5X CVT FF 1,743,709円
・1.5X CVT 4WD 1,885,091円
・1.5G 5MT FF 1,804,582円/“AEROTOURER” 1,871,345円
・1.5G CVT FF 1,922,400円/“AEROTOURER” 1,989,163円/“W×B” 2,114,837円
・1.5G CVT 4WD 2,063,782円/“AEROTOURER” 2,130,545円/“W×B” 2,240,509円
・1.8S CVT FF 2,214,000円/“W×B” 2,324,945円
・HYBRID FF 2,195,345円/HYBRID G 2,298,437円/“AEROTOURER” 2,373,055円/“W×B” 2,474,182円
■トヨタ カローラ アクシオ価格
・1.3X CVT FF 1,485,491円
・1.5X 5MT FF 1,466,837円
・1.5X CVT FF 1,584,655円
・1.5X CVT 4WD 1,726,037円
・1.5G 5MT FF 1,695,600円
・1.5G CVT FF 1,813,418円
・1.5G CVT 4WD 1,954,800円
・HYBRID FF 2,030,400円/HYBRID G 2,207,127円
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