ダイハツ ミラ イース新車情報・購入ガイド 弱点はCVT? スズキ アルトエコを抜きガソリン車トップ燃費33.4km/Lを達成!さらに、最先端安全装備スマート アシストも装着可能に! [CORISM]
安価な軽自動車であろうとも安全は重要! 追突軽減自動ブレーキなどのスマートアシストが装着可能に
ダイハツ ミライースは「第三のエコカー」という発売前にドラマ仕立てのティーザー広告で話題を呼び、2011年9月にデビュー。第三のエコカーと少々大げさな表現で、期待感をあおり、デビューしてみれば、普通のエコカーだった。ただ、30.0㎞/Lという超低燃費で、ハイブリッド車を凌ぐ。さらに、驚きだったのは、ミライースの価格。なんと、79.5万円という驚きの価格を実現した。その結果、大ヒットとなったモデルだ。しかし、その2ヶ月後、スズキ アルトエコが30.2㎞/Lを達成し、ミライースを超えた。アルトエコは、さらに、2013年2月にワゴンRで開発したスズキグリーンテクノロジーをアルトエコにも流用し、なんと33.0㎞/Lを達成し、ミライースを大きく引き離した。
今回のマイナーチェンジは、燃費がアルトエコ超え33.4㎞/Lとなった。しかし、それ以上に注目したいのが、ミライースに追突軽減自動ブレーキや誤発進抑制制御、横滑り防止装置(VSC)など最先端の安全装備であるスマートアシストが装備できるようになった。価格もムーヴと同じくプラス5万円となっている。
誤発進抑制制御などは、高齢者や免許取りたてのドライバーにとって、一定の効果が期待できる装備だ。また、横滑り防止装置は、滑りやすい路面でクルマの横滑りを抑制してくれる。雨の激しいときに深いワダチでハンドルを取られるようなときも、車両が安定するようにしてくれるなど、高い効果が得られるので、スマートアシストは、衝突しないだけではないので、絶対に装備したい。
エンジン、空力など細部にわたり進化し得た、ガソリン車トップの低燃費33.4km/L
さらに、空力にも手が加えられた。フロア下の空気の流れを最適化するために、アンダーカバーやタイヤディフレクターを装備。車高は30mmほどローダウン化。わずかな空気抵抗さえも低減し低燃費化を図っている。
アイドリングストップ機能は、今までは7㎞/h以下でエンジンを停止していたが、マイナーチェンジ後は11㎞/hと4㎞/hほど高い速度でもエンジンが停止する。ムーヴのアイドリングストップ機能が9㎞/hなので、ジリジリとアイドリングストップする速度が上がっている。ただ、アルトエコのアイドリングストップ機能は、13㎞/hで停止することを考えると、この部分に関してはミライースにはまだ余裕がある。
さらに、減速時のエネルギー回生も強化した。発電効率の高いオルタネーターを採用。減速時の発電量を増やし、加速時の発電を減らし、エンジン負荷を低減している。
CVTの変速比幅がアルトエコより狭いミライース
エクステリアも若干モディファイされた。グリルはデザイン変更がされ、バンパーはより空力を向上させるものへとなった。リヤコンビランプは、クリアクリスタル化され先進感のあるものに変更されている。
インテリアでは、シート表皮を落ち着いたグレーに変更。一部グレードに、ピアノブラックやシルバーの加飾を加えて、高級感をアップさせている。ボディカラーは、シャイニングレッドを加えて全10色として、アルトエコより3色多いカラーバリエーションをもっている。
こういった燃費向上が図られると、若干価格アップするのが一般的だ。しかし、ダイハツ ミライースは、なんと大胆にもエントリーグレードの価格を5万円引き下げ74.5万円としている。これは、どちらかというと価格訴求という販売戦略的な要素が強い。CMやチラシで、ミライースは安いという刷り込みをして、店舗誘導したいという戦略だ。このエントリーグレードの装備は、貧弱で一般顧客には向かないからだ。そのため、エントリーグレードには、スマートアシストも選択できない状態だからだ。実際には、Lグレード89.0万円がエントリーグレードとなり、実際に買うとなるとXグレード(100万円)以上のグレードがおすすめとなる。
また、ライバルのアルトエコを燃費で超えたとはいえ、気になるのは走り。エンジン出力は、ほとんど変わらないのだが、CVTに差が出ている。アルトエコのCVTは副変速機が装着されていて、変速比は4.006〜0.550とワイドだ。対して、副変速機が無いミライースの変速比は3.327~0.628となっており、変速比幅が狭いため低燃費化するのにも、走りのキビキビ感を出すのにも不利な状態。ミライースは最終減速比で、ハイギヤード化しているため若干キビキビ感が失われている可能性も否定出来ない。このあたりは、実際に試乗して判断したい部分なので、しっかりと比較試乗して評価するといいだろう。
<2WD>
D 745,000円
L 890,000円
L“SA”940,000円
X 1,000,000円
X“SA”1,050,000円
G“SA”1,180,000円
<4WD>
Lf 990,000円
Lf“SA”1,040,000円
Xf 1,100,000円
Xf“SA”1,150,000円
Gf“SA”1,280,000円
8月15日更新 第三のエコカー、ミライースがさらに進化! エンジン、空力などが大幅進化し、さらに価格引き下げ?
ダイハツ ミライースは「第三のエコカー」というキャッチフレーズで、発売前のCMで話題となった軽自動車として2011年9月にデビューした。第三のエコカーといっても、普通のガソリン車であるが、とにかく低燃費で30.0㎞/Lという当時は考えられないくらいのレベルを誇った。
しかし、わずか2ヶ月後、スズキのアルトエコが30.2㎞/Lという低燃費でミライースの燃費を超える。その後の、燃費戦争はワゴンR VS ムーヴという車種を超えた戦いになっていった。そして、2013年2月にアルトエコは、ワゴンRで開発したスズキグリーンテクノロジーをアルトエコにも流用し、なんと33.0㎞/Lを達成し、ミライースを大きく引き離した。
そして、その約6ヶ月後、今度はダイハツ ミライースが、ついに33.4㎞/Lという低燃費をたたき出し、ガソリン車トップの燃費を奪取することになる。
大きなところでは、i-EGRにEGRクーラーを採用し、吸気温度を下げることができた。これにより、緻密な燃料噴射が可能となり低燃費化。さらに、低フリクション化も同時に行われている。
アルトエコとミライースでは、同じCVTでも仕組みが若干違う。アルトエコは、ジヤトコ製の副変速機付きCVTが使われている。副変速機付きなので、ギヤ比はかなりワイド。そのため、高速巡航時などを含め緻密な制御により、最も燃費のよいギヤを選択して低回転で走ることができる。それに対して、ミライースのCVTは、アルトエコに比べるとギヤ比の幅が若干狭い。そういうところで、差がでていた。今回のミライースでは、最終減速比などを調整し低燃費化している。これは、ムーヴの時と同じ手法でもある。
さらに空力では、アンダーカバーやタイヤディフレクターが装備されている。さらに、ムーヴの時と同様な手法で30mmほどローダウン化し、空気抵抗を抑えて低燃費化している。
また、7㎞/h以下でエンジンを停止するアイドリングストップ機能も11㎞/hという速度域からエンジンを停止させている。ムーヴのアイドリングストップ機能が9㎞/hなので、さらに高い速度でエンジンを停止するようになった。アルトエコは13㎞/hなので、ミライースにはまだ余裕があるともみれる。
ミライースにもスマートアシストが装備可能に。低燃費&低価格に、最先端の安全性能がプラスされた!
そして、驚きなのは、さらなる低価格化にも着手した。なんとミライースDグレードの価格は74.5万円となって、エントリーモデルの価格をイッキに5万円引き下げた。ただ、このグレードは、パワードアロックもなければ、スマートアシストも装備できないグレードで、ほとんど法人向けの営業車的なもの。一般の顧客向けとしては、あまりオススメできない。ダイハツ的には、チラシやCMでの店舗来店誘導に使う低価格訴求のオトリグレードともいえなくはないので、この価格はあまり個人顧客向けには意味のないものだ。スマートアシストが装備できるグレードは、89.0万円のLグレードから。このLグレードも、装備はかなりシンプルだ。オススメはやはり、100万円のXグレードからとなる。
いずれ、アルトエコも同じような追突軽減自動ブレーキなどがセットになったレーダーブレーキサポートが装備されるだろう。それまでは、ダイハツ ミライースがスマートアシストが選べ、さらに燃費も良いのでメリットは大きい。
このクラスの軽自動車は、メイングレードが100万円前後の、軽自動車らしいお買い得感が満載。ムーブやワゴンRなどは、130万円前後がメイングレードになり、価格はコンパクトカー並。軽自動車本来の価格、燃費に優れたモデルに、最先端の安全装備が装着できるようになったので、新型ダイハツ ミライースに注目だ。
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