デビューから1年未満で一部改良の理由とは? 燃費アップとエコカー減税75%対応、さらに価格は据え置き! 今、もっともオススメのSUVとなった?!
マツダCX-5は、SUVながらマツダらしい走る歓びと高い環境性能をもち、2012年2月にデビューした。とくに、スカイアクティブテクノロジーにより開発された低圧縮比をもつクリーンディーゼル エンジンは、2.2Lながら420Nmというガソリンの4L車並の大トルクを持ち、18.6km/Lという低燃費を実現し話題を集めた。そんなテクノロジーが評価され、2012-2013日本カー・オブ・ザ・イヤー を受賞している。
そんなデビューから、1年を待たずにマツダCX-5が一部改良された。今回の改良では、高効率直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」搭載車のJC08モード燃費が0.4km/L向上。すべての機種でエコカー減税の75%減税対象となった。
通常、こういった改良はマイナーチェンジ時や、その少し前に行われることが多い。新車効果が薄れ、商品力が落ちてきている時期に、一部改良を施し商品力を向上させる。ところが、マツダCX-5は、まだデビューから1年に満たないバリバリの新型車だ。
今回の改良は、営業戦略上で大きな意味をもつ。わずか0.4km/Lという燃費の向上が狙いではなく、エコカー減税75%対応が重要なのだ。
マツダCX-5のライバル車となる新型車が、2012年後半にスバル フォレスター 、三菱 アウトランダー と次々とデビューした。ちょっとしたSUVブームとはいえ、やはり販売台数という意味ではあまり多くない車種だ。赤字続きのマツダとしては、今絶好調のCX-5の販売台数をわずかとはいえ落としたくないという意志表示だ。とくにオンリーワンの存在であるディーゼル車は問題ないが、ガソリン車はライバル車と熾烈な戦いを強いられる。
ライバルであるフォレスターやアウトランダーは、エコカー減税50%対応。それに対して、マツダCX-5はエコカー減税75%対応となったことで、顧客に対して支払総額を下げるメリットを提示できる。50%減税と75%減税との差は、おおよそ3万円程度となる。車両側の値引きでなく、税金で約3万円の支払額減が提示できるのだから、マツダ側から見てもメリットは大きい。
こういったエコカー減税対応の営業戦略上の動きは激しい。マツダはマジメで、改良して燃費を上げエコカー減税対応としたが、ホンダ フリードの一部車種は、車重を上げ燃費基準が緩くなるクラスでエコカー減税対応を奪取するなど裏ワザを駆使する。
一部改良を施したマツダCX-5。燃費をアップし、エコカー減税75%に対応。さらに、キックダウンスイッチを全車標準装備。それでいて、価格アップは無し。十分に評価でき、さらにお勧めできる仕様になった。
マツダCX-5価格 燃費など
・パワートレイン
ドライバーの意思で変速タイミングをコントロールできる、キックダウンスイッチを全車標準装備。
高効率直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」の制御を改善し、JC08モード燃費を0.4km/L向上。(2WD車:16.4km/L、4WD車:16.0km/L)
・エクステリア
ボディカラーに「ソウルレッドプレミアムメタリック」*2、「メテオグレーマイカ」、「ジェットブラックマイカ」を採用し、全7色を設定。
「XD」、「XD L Package」に、電動スライドガラスサンルーフをメーカーオプションとして設定。
<マツダCX-5価格/燃費>
・XD 2WD SKYACTIV-D 2.2 2,580,000円 18.6km/L
4WD 2,790,000円 18.0km/L
・XD L Package 2WD 2,980,000円 18.6km/L
4WD 3,190,000円 18.0km/L
・20C 2WD SKYACTIV-G 2.0 2,050,000円 16.4km/L
・20S 2WD 2,200,000円 16.4km/L
4WD 2,410,000円 16.0km/L
・20S L Package 2WD 2,547,500円 16.4km/L
4WD 2,757,500円 16.0km/L
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