トヨタ マークX G’s 新車情報 カーボンルーフまで装備した100台限定車が登場! [CORISM]

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【トヨタ】2013/03/04

カーボンルーフで、10kgの軽量化!トヨタ マークX G'sカーボンルーフver.は、想像を超えた走りに?

 トヨタは、昨年10月に発売したトヨタ マークXの“G SPORTS(通称G's(ジーズ))”に、カーボンルーフを採用した特別仕様車 250G“Sパッケージ・G's CARBON ROOF Ver.”ならびに、350S“G's CARBON ROOF Ver.”を設定し、6月3日に限定100台で発売する。

 今回、発売されるトヨタ マークX G'sカーボンルーフは、CFRP(carbon fiber reinforced plastic)、いわゆる炭素繊維強化樹脂をルーフ(クリア塗装)および、専用ルーフモール(ブラック塗装)に採用し、外観のスポーティ感を高めるとともに、軽量・低重心化を図り、走行性能を一層向上させている。

 CFRPという素材は、すでにレーシングカーなどでは一般的な素材で、軽量化と高剛性化を両立できる。クルマの軽量化は、運動性能だけでなく、燃費にも直結するので、燃費重視の時代に注目されている素材だ。ただし、価格が高価なことや生産性、リサイクルの難易度もあり、大量生産されるクルマにはなかなか採用されないのが現状。

 そんな特別な素材を使いトヨタ マークX G'sカーボンルーフを製作した、G'sの本気度はかなりのもの。石橋を叩いても渡らない、とも揶揄されるくらい慎重なトヨタの企業体質において、わずか100台だけのために、特別なクルマを作り上げることは容易ではないと予想できるからだ。

 そんな高いハードルを超えて誕生したマークX G'sカーボンルーフの車両重量は、350Sで1,540kg、250G Sパッケージで1,520kgとなっている。ベースの通常マークX G'sが1,550kg、1,530kgなので、カーボンルーフにすることで10kgの軽量化が施されたことになる。

 ルーフで10kgという軽量化は、クルマの低重心化という視点では大きな意味をもつ。ルーフは、クルマで最も高い位置にあることから、この部分の軽量化は重心を大幅に下げる効果があるからだ。重心が下がると、ロール、ピッチなどの荷重移動量が減る傾向になり、4輪の接地荷重の変動も減少。結果、クルマの姿勢変化も少なくなり、挙動が穏やかになると同時に、ステアリング操作に対して応答も早くなるからだ。そんな、メリットの大きいカーボンルーフを得たマークX G's。カーボンルーフ化により、低重心化されたことによる足回りのセッティング変更についてのインフォメーションはないが、その走りの質がアップすることは確実。クルマ好きにとっては、ぜひとも一度乗ってみたい1台になるだろう。

 マークX G'sの価格は、3.5Lで445万円。2.5Lで384万円。通常モデルのG'sより25万円高となっている。マークX G'sは、架装工程のインライン化などにより、リーズナブルな価格設定となっていて、これだけの装備が奢られ、走りの質のアップ分を考慮すれば、かなりお買い得だ。さすがに、3.5Lの価格になると輸入車を含め選択肢はかなり増えてくるが、2.5Lの384万円という価格は、かなりリーズナブルといえるだろう。

トヨタ マークX G'sカーボンルーフver.

トヨタ マークX G'sカーボンルーフver.価格、スペック、燃費など

<マークX G's CARBON ROOF Ver.価格>
・250G SパッケージG's CARBON ROOF Ver. 3,840,000円
・350S G's CARBON ROOF Ver. 4,450,000円

代表グレード トヨタ マークX 250G SパッケージG'sカーボンルーフver.スペック
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,795×1,795×1,420mm
ホイールベース[mm] 2,850mm
トレッド前/後[mm] 1,550/1,550mm
車両重量[kg] 1,520kg
総排気量[cc] 2,499cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 149(203)/6,400
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 243(24.8)/4,800
ミッション 6速AT
タイヤサイズ 235/40R19
定員[人] 5人
税込価格[円] 3,840,000円
発売日 2013/6/3
レポート 編集部
写真 トヨタ

2012年8月30日更新 走りが好きなら買って損なしの装備が魅力!

トヨタ マークX G's

1、フロントサスペンションメンバーVブレース
2、フロントフロアパネル フロントブレース
3、フロントフロアパネル リヤブレース No.1
4、フロントフロアパネル リヤブレース No.2
5、ロッカーフランジスポット溶接打点追加
6、リヤサスペンションメンバー フロントブレース
7、リヤサスペンションメンバーブレース
8、リヤバンパーリインホースメント
9、リヤフロアアンダーカバー大型化

 トヨタは、マークXのマイナーチェンジと同時に、トヨタが自らが開発するスポーツコンバージョン車シリーズの第4弾“G SPORTS(通称G's(ジーズ))”を設定し、10月9日に発売する。

G'sは、GAZOO Racing(ガズーレーシング)のテストドライバーがトータルチューニングを施し、意のままに操れるハンドリング性能を追求したスポーツコンバージョン車シリーズだ。G'sシリーズは、単なるスポーツコンバージョン車としての存在だけではない。トヨタ車=楽しいクルマがない。若々しくない。と、いうような、イメージを払拭し若年層に支持されるトヨタブランドを牽引する役割がある。

今回のマークX G'sは、マークXを脱オヤジセダンへと導くイメージリーダー。そのため、ルックスはそれなりに派手めだ。専用デザインのバンパー(フロント・リヤ) にフロントグリル、4本出しマフラー(大径バッフル)を採用、G'sエンブレムをフロントフェンダーならびにラゲージドアに配したほか、スモーク加飾のヘッドランプやリヤコンビネーションランプなどにより、只者ではない独特の迫力あるスタイルにまとめられている。

 外観だけではないのが、G'sのこだわり。走りの楽しさや操る喜びを追求するため、コイルスプリングやショックアブソーバーに加えブッシュなどにも専用チューニングを施した。アフターマーケットのもので、サス&ショックを別のものに換えることは容易。しかし、さすがメーカーのチューニングともいえるのがブッシュ類の変更だ。たかがゴム製品だが、これひとつで走りの質が大きく変わるパーツでもある。このサスペンションにより、フロント約20mm・リヤ約15mmダウンした。

 バネ下重量の軽減も重要だ。高剛性かつ軽量の専用19インチ鍛造アルミホイールを装着し、高性能タイヤを組み合わせ絶対的なグリップや路面追従性を高めている。速いクルマには、当然、シッカリと止まる性能も重要。ルックス的にもスタイリッシュになるレッド塗装を施しG'sロゴをあしらった専用ブレーキキャリパーなども採用した。

 さらに、チューニングの定番でもある各種メンバーブレースの採用や、溶接のスポット点数の追加によりボディ剛性を向上。高速域での優れた操縦性を確保するために、床下気流を整流化する空力パーツを配置するなど、空力にもこだわる。

インテリアは、運転席および助手席を“G's”エンブレム付専用スポーツシートとしたほか、シート表皮にはアルカンターラを採用。専用オプティトロンメーター(白文字盤/“G's”ロゴ付)、レッドステッチを施したステアリングホイールやシフトレバーノブ、カーボン調加飾のインストルメントパネルなどにより、スポーティ感を演出している。

 これほどの変更を加えられたマークXG'sの価格は、2.5L&3.5L車ともわずか60万円アップに抑えられている。これは、まさにバーゲン価格。走りが好きなら、少々無理して買っても十分に満足できるだろう。

<トヨタ マークX G's価格>
・G's 250G Sパッケージ 3,590,000円
・G's 350S 4,200,000円

トヨタ マークX G's

G’s専用オプティトロンメーター(白文字盤/G’sロゴ付)

トヨタ マークX G's

G’s専用スポーツフロントシート(アルカンターラ表皮+レッドパーフォレーション+レッドステッチ<G’sエンブレム付>)

トヨタ マークX G's

G’s専用対向4ポッドキャリパー(レッド塗装/G’sロゴ付/スポーツブレーキパッド付/ベンチレーテッドディスク)

トヨタ マークX G's

トヨタ マークX G's

インストルメントパネル(カーボン調+高輝度シルバー塗装)

トヨタ マークX G's

G’s専用4本出しマフラー(大径バッフル)

トヨタ マークX G's

235/40R19 92Y(ブリヂストン POTENZA RE050A)&19×8J G’s専用鍛造アルミホイール

トヨタ マークX G's 新車情報  カーボンルーフまで装備...

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(レポート:CORISM編集部

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