トヨタ ランドクルーザープラド新車情報・購入ガイド 新開発2.8Lクリーンディーゼルを搭載し、パワフルさと低燃費を両立! [CORISM]

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【トヨタ】2015/06/29

450Nmという大トルクを発揮する1GD-FTV型直4 2.8Lクリーンディーゼルエンジン

トヨタ ランドクルーザープラド 1GD-FTV型直4 2.8Lクリーンディーゼルエンジン
 トヨタ は、SUVランドクルーザープラド を一部改良し発売を開始した。

 トヨタ ランドクルーザープラドは、現行のモデルが4代目で2009年9月にデビューした。4台目プラドは、ランドクルーザーが築き上げてきた、過酷な使用条件下における卓越した走破性・信頼性などの高い基本性能を引き継ぎながら、昨今のSUV ブームに対応し快適な室内空間を実現したモデルだ。その後、プラドは2013年9月にマイナーチェンジを行った。フロントフェイスを強面系の迫力あるものとした。また、内装の質感や快適性をさらに向上。サスペンションもオンロードでの快適性を重視したチューニングが施された。マイナーチェンジにより、プラドは都会派SUV色を強めている。搭載されるパワーユニットは、2.7Lと4.0Lガソリンエンジンが用意された。

 今回の一部改良では、新開発2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」を国内で初めて搭載。次世代高断熱ディーゼル燃焼やコンパクト で高効率のターボチャージャーを併用。低回転でも高トルクを発揮できる動力性能を備えている。また、低燃費・低排出ガスも実現。JC08モード走行燃費は、11.8km/Lを達成。さらに、排出ガス関連では新開発の尿素SCRシステムなどの採用。これにより、窒素酸化物(NOx)を大幅低減し、「ポスト新長期規制」に適応している。その結果、クリーンディーゼル車として「エコカー減税」の他に、「CEV補助金」制度を利用した場合、最大約24万円が給付されるなどのメリットもある。

 トヨタ ランドクルーザープラドに搭載された新開発1GD-FTV型2.8Lディーゼルエンジンのスペックは、130kW[177ps]/3,400rpm、450Nm[45.9㎏-m]/1,600~2,400rpm。わずか1,600回転で450Nmを発揮するのだから、2.3トンもある車重を苦にしない走りが期待できる。最高出力の発生回転数が3,400回転と低いので、乗用車的なクリーンディーゼルエンジン ではないものの、こうしたSUVにはピッタリといえるだろう。燃料タンクが87Lなので、高速道路で速度を控えめにして走れば、満タンで1,000㎞近く走ることも可能だろう。

 この新型ディーゼルエンジンの投入により、4.0Lエンジンはラインアップから消え、2.8Lクリーンディーゼルと2.7Lガソリンの2タイプとなった。
 
 また、2.7Lガソリン車は、従来の4速ATから6速ATへと多段化。同時に、エンジンも改良。燃費は従来の8.5㎞/Lから9.0㎞/Lへ向上させている。

 装備関連では、従来型で好評のLEDヘッドランプをディーゼル車(TZ-G、TX“Lパッケージ”)に標準装備。外板色には、新色のレッドマイカメタリックを含む全10色を設定した。

 トヨタ ランドクルーザープラドに新型クリーンディーゼルエンジンを搭載した最上級グレードTZ-Gの価格は5,133,927円。従来の4.0L車の価格が5,040,000円なので、約9万円アップとなった。従来の4.0L車と比較すると、最大トルクのアップや燃費アップを考えると、まぁ妥当なところと言った印象。

 ただし、2.7Lガソリン車TX(3,349,963円)と比較すると、クリーンディーゼルのTXが3,964,582円なので、約61万円高となる。ガソリンエンジンに対してディーゼルエンジンは高価になり、30~40万円アップが相場と言ったところを考えると、61万円差というのは随分と高価なイメージになる。最大24万円の補助金とエコカー減税分をプラスしても、この差は埋まらない。同じ直4エンジンでガソリンとディーゼルとの比較では、少し高価なイメージになる。

 トヨタ ランドクルーザープラドの選び方。新型クリーンディーゼルエンジンが搭載されたことで、もはやパワーユニットは、よほどのことが無い限り少々高価でもクリーンディーゼルを選ぶ以外選択肢はないというほど差が付いている。2トン超の車重に、246Nmという2.7Lエンジンでは少々非力。最大トルクの発生回転数も3,900回転と高いので、エンジンを回し気味になり燃費は悪化方向になる。多少無理をしてでもクリーンディーゼルを選んだ方が満足度は高い。プラドは、非常にリセールバリューの高いクルマなので、短期の乗り換えでも有利。中古車マーケットは、最上級グレードに人気が集まる傾向が強いので、TZ-Gがお勧めグレードだ。

 最上級グレードTZ-Gを選ぶもうひとつの理由は、安全装備だ。今回の一部改良でも、トヨタの自動ブレーキであるトヨタ セーフティセンスは装備されていない。2トン超の大きなクルマだけに、追突や歩行者との接触は大きな事故になりやすい。こうしたクルマほど、なるべく早く自動ブレーキなどを装備したい。しかし、プラドには既存のプリクラッシュセーフティシステムが最上級グレードのTZ-Gのみにオプション設定。他のグレードには、オプションでも装着できない状況なのだ。もはや軽自動車でも、カメラを装着して歩行者を見つけ自動ブレーキを作動させる時代なので、この仕様はちょっと物足りない。このプリクラッシュセーフティシステムを選択しないと、前走車追従式のレーダークルーズコントロールも装備されない。こうした理由から、プラドの購入時には最上級グレードのTZ-Gにオプションでプリクラッシュセーフティシステムを装着することをお勧めしたい。

トヨタ ランドクルーザープラド

トヨタ ランドクルーザープラド価格

■トヨタ ランドクルーザープラド価格
<2.7Lガソリン車>
・TX 5人乗り フルタイム4WD 6AT 3,349,963円/7人乗り 3,504,109円
・TX Lパッケージ 5人乗り フルタイム4WD 6AT 3,802,582円/7人乗り 3,956,727円
<2.8Lクリーンディーゼル車>
・TX 5人乗り フルタイム4WD 6AT 3,964,582円
・TX Lパッケージ 7人乗り フルタイム4WD 6AT 4,696,037円
・TZ-G 7人乗り フルタイム4WD 6AT 5,133,927円

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(レポート:CORISM編集部

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