新型日産セレナ ハイウェイスター/セレナS-HYBRID 試乗評価 日産セレナを評価。広くて便利で、低燃費! 売れない理由が見当たらない!
日産セレナ新車購入ガイド
★スクープ! 日産セレナ ハイブリッドがこの夏、登場か?
■詳細画像追加! 日産セレナS-ハイブリッド新車情報 8月1日発表決定! 日産セレナS-HYBRIDの概要を発表! また、ステップワゴンを燃費で抜き、クラス最高の15.2km/Lを達成!! スクープ! セレナにハイブリッドモデルが登場 新型日産セレナ ハイブリッド
★日産セレナ試乗記
■【日産 新型 セレナ 試乗記】ミドルクラスミニバンの王道を行く高い完成度
★日産セレナ ライダー試乗記
■奥様にも内緒で買える安心&爽快なカスタマイズカー【日産セレナ ライダー パフォーマンススペック試乗記】
★日産セレナ購入術&リセールバリュー
■【新車・中古車購入術】日産セレナの選び方&リセールバリュー
★日産セレナ、ステップワゴンなど5ナンバーミニバンの選び方
■【新車購入術】セレナ・ヴォクシー・ステップワゴン! 今が買い時な5ナンバーMクラスミニバンの選び方
★日産セレナ 値引きテクニック&上手な下取り車の売却方法とは?
■【新車購入術】新型セレナの燃費&値引き、上手な下取り車売却テクニック
★日産セレナ 20周年特別仕様車情報
■ターゲットは我家の大蔵省? 祝!20周年。豪華な特別仕様車デビュー【日産セレナ ハイウェイスターVセレクション新車情報】
★日産セレナのマーケティングとは?
■【売れるミニバンの作り方】「技術はお客様のために」日産 新型 セレナ
低燃費性能など、今最もミニバンの"ツボ"を押さえてるメーカー、日産
新型 日産 セレナが発表され、カタログをひと通り確認したとき「売れない理由が見つからない」と直感的にそう思った。それは、コスト増となる直噴エンジンを惜しみも無く使い、さらにアイドリングストップ機能まで装備。その結果、10・15モードでクラス最高燃費となる15.4km/lを達成。時代に求められる「エコ」への回答も明確だ。このシステムは、セレナの実燃費に大きく貢献する。
また、もともと車内の広さに定評のあった日産セレナだが、さらに磨きをかけた。後席の乗り降りのしやすさに直結するスライドドアの開閉面積もクラストップにするなど、ミニバンに求められる「広さ」への回答もスキがない。また、家族みんなに好かれなければならないミニバンにとって、使い勝手も重要だ。今流行のプラズマクラスター付エアコンに、ビタミンCを放出するフィルターを装備。平日運転するであろう奥さんの肌が乾燥しにくいようにという配慮まで施されている。さらに、ベージュ系の内装が欲しいが汚れが気になるという奥さんの気持ちに応えて、濡れたタオルで拭けば汚れが落ちる加工が施されたイージークリーンシートまで用意。「使い勝手」への回答もカンペキだと高評価だ。
というように、クルマに乗る前から、こりゃ「売れる」と太鼓判を押したくなるような仕上がりだ。この日産セレナの凄さは、ユーザー視点で仕上げられている点にある。ついつい自動車メーカーは、エンジニア視点でクルマを作ってしまう傾向にある。悪く言うとユーザー不在のクルマ作りだ。ところが、最近の日産のミニバンはユーザー視点とエンジニアリングのコンビネーションが抜群。ユーザー視点での機能を抽出し、そして、それを即座にエンジニアがカタチにするスピードと技術力に長けている。2列目や3列目の中央席に3点式シートベルトが装備されていないという安全面の不安を除けば、もっともミニバンのツボを理解しているメーカーだろう。
ミニバン嫌いのボクでも、ちょっと楽しい気分に・・・
ということで、最後になる「走り」への回答を確かめに土曜日の朝早くから、紅葉を見に行くドライバーで超渋滞の東北道を走り日産栃木工場へ向かった。
試乗したのは、日産セレナのハイウェイスター。まぁ、デザインはキープコンセプトで、嫌味のないプレーンな味付け。ステップワゴンがセレナに似てきたということもあるのだろうが、今となってはセレナとステップワゴンが並ぶと、どっちがドッチ? そんな気持ちになるのが、セレナとステップワゴンユーザーの悩みだろうか。
さて、乗ってスグに感じるのは、静粛性の高さ。どの速度域でも旧型を遥かに凌ぐ静粛性に驚いた。完全にひとクラス上の静粛性。LLミニバン並みといってもいいだろう。当然だが、アイドリングストップが付いているので、エンジンが停止しているときの静粛性はピカイチ。さらに、エンジン始動時の騒音も低い。ストップ&GOの多い都内の渋滞路などでは、振動と騒音が軽減されるので疲労も少ないかもしれない。ちなみに、このアイドリングストップ機能も力作。通常、エンジンの始動時には、少し多めのガソリンを使う。そのため、短い時間で繰り返されるアイドリングストップはあまり効果がないといわれているが、このエンジンは3秒以上エンジンが停止していれば元が取れる設計。再始動時の時間も0.3秒とトップレベルの素早さだ。
直進安定性も向上した。意外とスポーティなハンドリングなのに、真っ直ぐドーンと走って行く。さすがに、ある程度の横風が来るとエルグランド並みの直進安定性とはいかないまでも、細かい修正蛇の必要は減った。ホイールベースは同じなので、ほぼサスペンション周辺のチューニングで最適化されている。
意外にも乗り心地とハンドリングが、高いレベルで両立されているのに驚かされた。ステアリングの切り始めは、ミニバン独特のフアフア感を感じさせずスパッと方向が決まるスポーティなハンドリングをもつ。ハンドリングのレスポンスを優先すると、どうしても突起物名や凸凹した道ではゴツゴツ感のある乗り心地になる。ところが、このセレナハイウェイスターの足に使用されているハイスピードダンピングコントロールショックアブソーバーは、軽快なハンドリングと上質な乗り心地を両立している。凸凹道でもクルマの重さを感じさせず、トーントーンと軽く駆けぬけていくイメージだ。エルグランドまでとはいかないが、その気になれば結構元気に走れるフットワークが特徴。
エルグランドといい、このセレナといい、最近の日産ミニバンの足は上手く同じテイストでまとめられている。そのテイストは、スポーティと乗り心地の両立で、あの大きなボディでも意外と応えてくれるのでミニバン嫌いのボクでも、ちょっと楽しい気分にさせられてしまう。
より幅の広いユーザーをターゲットにしている日産セレナだけに、CMなどはまったく油臭さ(新技術)の訴求はない。だが、意外にもクルマ好きが唸るような乗り味や新技術は満載。4年連続クラスナンバー1を狙う新型日産セレナ「走り」への回答も、十分に満足できるものだったと評価したい。
試乗車 | 日産 セレナ ハイウェイスター[FF] |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4770×1735×1865mm |
車両重量[kg] | 1630kg |
総排気量[cc] | 1997cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 147ps(108kW)/5600rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 21.4kg-m(210N・m)/4400rpm |
トランスミッション | エクストロニックCVT |
10・15モード燃費[km/L] | 15.4km/L |
定員[人] | 8人 |
消費税込価格[万円] | 249.9万円 |
発売日 | 2010/11/29 |
レポート | 大岡智彦 |
写真 | CORISM編集部/オフィスマッシュルーム |
【関連記事】
- 【日産 新型 セレナ 新車情報】ついに姿を現わした4代目 新型「セレナ」[2010.11.08/CORISM]
- 国民的大人気アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」とミニバンNo.1の「日産 セレナ」が強力タッグ![2010.11.26/CORISM]
- 日産 新型 セレナのCMソングに「いきものがかり」を起用[2010.11.08/CORISM]
- 日産オリジナルグッズ「NISSAN collection」に新型「セレナ」アイテムを追加[2010.11.08/CORISM]
- 日産ギャラリーで新型「セレナ」誕生イベントを開催![2010.11.08/CORISM]
- 【日産セレナ新車情報】 スクープ! 日産セレナにハイブリッドモデルが登場か? 新型日産セレナ ハイブリッド
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- 日産セレナAUTECH SPORTS SPEC新車情報・購入ガイド 走りの質感を大幅向上した特別なモデル【日産】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド 待望の4WD「e-4ORCE」を搭載!【日産】
- 日産セレナ VS トヨタ ヴォクシー/ノア、失敗・後悔しないための徹底比較評価【対決】
- ホンダ ステップワゴンスパーダ VS 日産セレナ 徹底比較・評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- 速報!2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー「トヨタ プリウス」に決定!!【イベント】
- 日産セレナe-POWER新旧比較 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- 6代目新型日産セレナ(C28型)試乗記・評価 ルキシオンが売れている! 仕上がり上々、新e-POWER搭載!【日産】
- 100万円以下おすすめ中古ミニバン5選【生活・文化】
- トヨタ ヴォクシー&ノア VS 日産セレナ徹底比較評価【対決】
- 日産セレナ新車情報・購入ガイド 仕様向上でより安全に。e-POWER車にもスポーツ仕様の「AUTECH SPORTS SPEC」を新設定【日産】
【オススメ記事】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- 日産セレナAUTECH SPORTS SPEC新車情報・購入ガイド 走りの質感を大幅向上した特別なモデル【日産】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!