スクープ! 2012年初頭発売プリウスPHVの概要が見えてきた 【トヨタ プリウスPHV新車情報】 [CORISM]

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【その他】2011/11/07

トヨタ プリウスPHV北米仕様車

脅威の61km/L? リチウムイオン電池を小型化しても燃費アップ!

 2012年初にデビューが予定されている新型トヨタ プリウスPHVの概要がだんだんと明らかになってきた。一部の報道によると燃費は61km/L。フリート向け現行プリウスPHVが57km/Lなので、約7%程度のアップ。約7%のとはいえ、これがクルマの燃費なのか? と、思うほどだ。

 この市販バージョンは、すでにフリート向けにリースされているプリウスPHVとは大きな変化が見られる。まず、超重要な電池容量は5.2kwhから4.4kwhへと変更されている。おそらくこれにより、車両重量が約55kgほど軽量化されている。小型化されたことで、段差のあったカーゴスペースもフラットになっている。

 この新型トヨタ プリウスPHVから、新しいリチウムイオン電池が搭載されていることが推測できる。プリウスαで使用されているリチウムイオン電池の進化版かもしれない。リチウムイオン電池の効率が上がり、容量を減らしても同等のパフォーマンス以上が確認できれば、小型化できることで軽量化もでき燃費も上がり、コストも下がるメリットもあるのだろう。

 おもしろいことに、トヨタの販売店ではある使い方をするユーザーには、プリウスPHVを勧めなかったという内部事情もあると聞く。どんなユーザーかというと、1回の充電で長い距離を走るタイプだという。プリウスPHVは、EV走行が終わると普通のプリウスになる。しかし、それが問題で普通のプリウスに比べ140kg重いのだ。そのため、普通のハイブリッドモードになるとPHVは、普通のプリウスに比べ燃費が悪化傾向になるという。そうなると、EV走行で稼いだ燃費が距離を走れば走るほど差がなくなり、どこかで逆転するケースも生じる可能性もあったという。こまめに充電してEV走行すれば素晴らしい燃費を出すのだが、1回の充電後に長い距離を走るユーザーには、大きく重く高価なリチウムイオン電池を積むメリットがないという疑問が出たのだ。

 当然、今回市販される新型プリウスPHVには、そういった事情もクリアになっているのではないかと予想される。つまり、EV走行終了時のハイブリッド走行でも、通常のプリウスを上回る燃費性能をもつであろう。リースモデルの試乗時に、とにかくフラストレーションが溜まったのは、電池がイッパイでもEV走行に復帰しない点だった。この部分でも改善できれば、実燃費も向上するだろう。

トヨタ プリウスPHV
トヨタ プリウスPHV
トヨタ プリウスPHV

気になる価格は? 新型プリウスPHVの価格を予想する!

 気になるのは新型プリウスPHVの価格だ。北米ではひと足早く発売されていて、スタート価格は32,000ドル。ザックリと1ドル80円で計算すると256万円。普通のプリウスが23,520ドルで約188万円だ。その差は68万円だ。ドル計算の価格アップ率は、約1.36倍。

 日本での価格はプリウスSが220万円。これを単純に1.36倍すると約299万円となり79万円も高価になる。約80万円の価格上昇だ。基準車との価格差の半分である約40万円の補助金が出て、260万円でプリウスPHVが買える計算だ。これでようやく現実味のある価格となる。願わくば、40万円の価格アップで、補助金20万円。そうなれば、240万円で新型プリウスPHVが買えるのであるのなら、格段と大ヒットの予想ができる。20万円の価格差なら、ちょい乗りメインでこまめに充電タイプのユーザーなら、燃料費&電気代の差額で取り返せる可能性も出てくるだろう。

 新型トヨタ プリウスPHVの登場は、2012初頭。年末に1.5Lハイブリッドシステムを搭載し、44km/Lを達成したトヨタ アクアがデビューする。まさに、2012年のスタートはトヨタのハイブリッドカーラッシュで幕を開ける。

 

トヨタ プリウスPHV

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(レポート:CORISM編集部

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