これまで2回に渡って特集した「女性視点のコンパクトカー NO1決定戦！」だが、総合優勝は、マツダ デミオ という結果になった。事前の予想ではデミオが優勝するとは考えもしなかっただけに、意外ではある。2位は、わずか1点差でデビュー間もない日産 マーチ 。以下、ホンダ フィット が続いた。とはいえ、非常に僅差でトップとの点差は100点満点でわずか6点という激戦だった。
　4車種のうち、スタイリングがもっとも評価されたのはヴィッツだった。アンケートではデミオのスタイリングを高く評価する声が多かったのだが、平均的に好まれたのはヴィッツのようだ。スタイリング的には、もっとも女性受けしそうと思われたマーチは、可もなく不可もなくといったところ。マーチに限ったことではないが、丸みのあるデザインを好まない女性ユーザーもいるので、そのあたりのバランスは非常に難しそうだ。
　インテリアではデミオの評価が最も高かった。とくにスポーティで、どことなく輸入車のような雰囲気を感じさせてくれる、という意見が目立っていたのが印象的だった。同じくスポーティさが比較的好評だったフィットは、4車種でもっともインテリアの評価が低かった。実際の居住性はフィットはクラストップレベルなのに対し、デミオはスタイリングを優先したため、やや後席が狭い。だがそういった面よりもデザインや見た目の印象を女性は優先してクルマを評価する傾向にあるといえそうだ。今回は燃費などの経済性は評価項目に入っていなかった。維持費も含めた評価方法なら、また違った結果が出るのかもしれない。

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