新型トヨタ クラウン ハイブリッド 新車情報/バイヤーズガイド クラウン マジェスタは3.5Lのハイブリッドのみの割り切り設定! 売れてるクラウンの人気カラー、グレードを分析する!若年層奪取が至上命令! トヨタ クラウン低価格ハイブリッド車戦略で、セダンマーケット独占を狙う!? [CORISM]
トヨタ クラウンマジェスタ ハイブリッド新車情報・購入ガイド
新型トヨタ クラウンマジェスタに搭載されるパワーユニットは、V6 3.5Lのハイブリッドシステムのみの設定。クラウンのように、ガソリンエンジンの設定はない。先代まであったV8エンジンは、これで姿を消すことになる。
クラウンは、とりあえずガソリン車を用意していたが、今時アイドルストップ機能も無く、燃費もエコカー減税の対象とならないほどで、存在意義をなくしていた。もはや、ハイブリッド車だけで良かったのでは? と、話すエンジニアもいるほどだ。クラウンマジェスタの場合、月販販売目標台数が、500台とトヨタとしては少ない設定。この台数では、複数のエンジンラインアップを設定するなどし、コストをかけるメリットがないと判断されたようだ。
クラウンマジェスタに搭載される3.5Lのハイブリッドシステムは、基本的にレクサスGS450hと同じもの。しかし、エンジン出力はレクサスGSが217kw&356Nmに対し、クラウンマジェスタは215kw&354Nmと微妙に低い。これは、サイズが小さいGSが700万円オーバーで、クラウンマジェスタは610万円ということもあり、レクサスブランドの顔を立てるためなのだろうか。燃費は同じ18.2㎞/Lを達成している。
<トヨタ クラウンマジェスタ ハイブリッド新車情報・購入ガイド>
■トヨタ クラウン マジェスタハイブリッド新車情報・購入ガイド ガソリン車はもう必要ない! ハイブリッドのみの割り切りグレード設定
新型トヨタ クラウン ハイブリッド アスリート/ロイヤル試乗評価
このエンジンは、クラウンハイブリッド専用に開発されたもので、D4-Sの直噴仕様であるほか、アトキンソンサイクルやクールドEGRなど、今のトヨタが持つさまざまな最新環境技術を盛り込んだ。そのエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせることで、極めて効率の高いパワートレーンに仕上げている。
車両重量が1600kgを超えるクラウンで、1000kgそこそこのコンパクトカーと変わらないような23.2km/Lの低燃費を実現しているのだからビックリものである。当然ながら、この燃費は平成27年度燃費基準+20%を達成していて、エコカー減税は免税扱いになる。
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■トヨタ クラウン ハイブリッド試乗評価
「話題のデザイン、賛否両論は良い結果!?」
トヨタ クラウンがフルモデルチェンジを受け、14代目のモデルが登場した。今回の新型トヨタ クラウンでは、ハイブリッド車を中心にしたラインナップに変更されたが、ガソリン車も引き続きしっかり用意されている。ガソリン車では、2.5ロイヤルサルーンGと3.5アスリートGの2台に試乗した。
発表の前からネット上に大量に流出していた外観デザインは、ロイヤル系でも相当に、アスリートに至っては強烈なインパクトを与えている。賛否両論というか、当初は圧倒的に“否”のほうが多かったが、デザインは見慣れてくると印象が変わるものでもある。この顔のクラウンがたくさん街を走るようになった後で、どんな印象になるか、その時点でもう一度評価し直したら良いと思う。
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■トヨタ クラウン アスリート/ロイヤル(ガソリン車)新車試乗評価
ピンク クラウンは、最初から発売されない? 人気ボディカラーから推測する!
シリーズ別の受注状況は、ロイヤルシリーズが約10,900台で44%、アスリートシリーズが約14,100台で56%となっていて、若干アスリートシリーズが人気の傾向にある。
パワートレーン別では、ガソリン車が約8,500台で約34%、ハイブリッド車が約16,500台67%となっている。大雑把に言えば、約7割がハイブリッドを選んでいるのが現状で、先代よりも130万円も価格を下げたトヨタの戦略は、まさに大成功ということだろう。
シリーズ別人気グレードは、1位 HV(ハイブリッド)ロイヤルサルーン、2位 HVロイヤルサルーンG、3位 ロイヤルサルーン。アスリートでは、1位 HVアスリートS 2位 HVアスリートG 3位 アスリートという順。
どちらのクラウンシリーズも、ハイブリッドの中間グレードが人気ということになる。これは、HVアスリートG系は543万円に対して、HVアスリートSは469万円とグレード価格差が74万円もあることが考えられる。発売直後は最上級グレードから売れるという傾向が強いが、さすがにクラウンユーザーでさえも、ハイブリッド車とはいえ500万円以上の価格となると、購入のハードルが高くなると推測できる。
逆に、ハイブリッド車の410万円のエントリーモデルは、人気グレード3位以内に入っていない。価格訴求モデルという立ち位置が鮮明になった。ただ、ガソリン車は357万円からの廉価グレードが人気という結果になっている。あまり売れていないガソリン車の販売比率については、トヨタ広報部に数値の開示を依頼したが、返答がないので不明だ。都合の悪い数値は、出さないということなのだろう。
さて、トヨタはピンク色のクラウンを出して、若年層や女性にも興味をもってもらおうと力が入っているが、はたしてピンクのクラウンは売れるのだろうか?
人気ボディカラーは、ロイヤルで1位 ホワイトパールクリスタルシャイン 48%、2位 プレシャスシルバー23%、3位 ブラック 16%。アスリートで、1位 ホワイトパールクリスタルシャイン 44%、2位 プレシャスブラックパール 27%、3位 ブラック 15%。
どちらのシリーズも、約9割が白・黒・シルバーというモノトーンカラーが売れている。実は、トヨタもモノトーンしか売れないというのも十分に理解しており、ロイヤル&アスリートでモノトーンではないボディカラーは、ダークレッドマイカメタリックとダークブルーマイカしかないという状態。
この本質を理解していながら、ピンク クラウンを2013年末に発売を予定している。売れ筋ボディカラーだけを見ると、ピンク クラウンが売れないことは最初から分かっており、話題だけ取れればOKという、プロモーションスペシャルというのがトヨタ マーケティングの狙いなのだろうか。そう考えさせられる理由のひとつとして、ピンク クラウンの発売は、2013年末予定。予定というは未定ともとれ、とても曖昧。結局、売れないので出しませんでした。そんなシナリオもあるのかもしれない。そうでなければ、発売と同時にピンク クラウンを発売しているはずだろう。
新型トヨタ クラウンを支える「いなし」と「張り」のチューニングとは?
若者が欲しいトヨタの苦悩! アグレッシブなフェイスと、低燃費&低価格で新たな顧客層の獲得を狙う
初代トヨタ クラウンは、1955年に誕生。すでに、半世紀を超えた歴史あるモデルだ。今回のモデルで14代目となった。クラウンは、ほぼ国内専用車と呼ばれるモデル。多くのメーカーが、グローバル化という都合のいい言葉を使い、ボディをドンドン大型化させ、日本では使い勝手の悪いクルマを作り続けてきた。そういったクルマはドンドンと淘汰された。しかし、クラウンだけは国内専用車ということもあり、日本に特化したクルマ作りを続けたおかげで、このクラスのセダンとしては、国産車で一人勝ちといえる圧倒的なシェアを誇る。しかし、多くのセダン車が輸入車へと流出していることもあり、販売台数は減少傾向。そのため、さすがのトヨタも基本的なプラットフォームは、先々代モデルから同じ物を使っている。
14代目新型トヨタ クラウンの開発コンセプトは「革新への挑戦」。そのコンセプトのもとに、まず、デザインが大きく変化した。とにかく、フロントフェイスの変貌ぶりには、現クラウンオーナーの賛否両論も覚悟の上の大胆なものとなった。ロイヤル系は逆台形で王冠を意識したグリルが特徴的で、上品さを重視した今までのモデルより押し出し感ある個性をアピールしている。ショルダー部分の面の張りも強調され、筋肉質なたくましいスタイルとなった。また、全高を先代モデルより10mm下げたことで、より低重心なフォルムとなっている。
コンフォート系のロイヤルでさえ、これだけアグレッシブなスタイルなので、アスリート系は、さらにパンチの効いたディテールがプラスされた。グリルの縦枠部分は、落雷をモチーフにしたようなものへと変更。ヘッドライトの一部をスモーク塗装にするなどし、一層強面さを強調している。さらに、ロイヤルよりさらに10mm車高は下げられ、低重心化によるスポーティな走りを期待させるデザインとなっている。
これだけのデザイン変更は、あり意味大きな賭け。高年齢化が進む多くのクラウンオーナーが、このスタイルを受け入れられるどうか不安も多い。思い出してみれば、12代目ゼロクラウンが、クラウンとは思えないほどカタイ足まわりを持ち、アスリートを新設定。当時は、不安の声も多かったが、そのスポーティさが評価され、新たな顧客を開拓した。今回の14代目新型クラウンの目的も、新たな顧客開拓がひとつの使命となっているのだろう。
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クラウン アスリート エクステリア画像
V6から直4になったクラウン ハイブリッド。燃費&価格重視で、より幅の広い顧客層を狙う
トヨタには反省があった。先代クラウン ハイブリッドは高価すぎた。クラウン ハイブリッドの顧客のほとんどが法人名義。ハイブリッドというトヨタの看板技術だったのだが、個人名義の顧客の多くが買うことができなかったのだ。レクサスGSと共用したこともあり、3.5Lエンジンを搭載し、いたずらにパワーを求め、ハイブリッドなのに意外と燃費が良くないという現実もあった。
また、国産セダン不振の理由は、輸入車セダンへの流出も原因のひとつ。410万円の高級ハイブリッドセダンという価格は、ある意味絶妙で、BMW3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスなどの量販エントリーグレードより安い設定。ハイブリッドで低燃費、だから経済的、その上意外と安いという流れで、輸入車ユーザーを取り戻したいという思惑を感じさせる。アスリートのあまりにも強烈なフェイスは、そういった輸入車への対抗ともいえる側面もあるはずだ。とはいえ、そもそもトヨタ車に乗りたくなくて輸入車を購入したユーザーが、そう簡単に戻ってくるか? という意見もあり、今後の販売状況は注目だ。月販販売目標の4,000台という強気な目標も、こういった理由が加味されたものだと推測できる。
クラウン アスリート インテリア画像
直4の振動&騒音のネガティブ要素は無し! 世界最高水準の熱効率と軽量化で、ガソリン車の倍以上の燃費23.2km/Lを達成!
ただ、加速性能はパワーだけではなく、車重の大幅な軽量化によるものも大きい。V6から直4になったことはもちろんだが、ボディの約43%が高張力鋼板になった。これらにより、先代の1,830kgもあった車重は1,630kgと200kgもダイエットされている。軽量化によるメリットは、加速性能だけでなく23.2km/Lという超低燃費を実現した。この重量増は、2.5Lのガソリン車よりわずか90kgアップで収まっている。燃費は2.5Lが11.4km/Lなので、倍以上良いことになる。ロイヤルハイブリッドと2.5Lロイヤルの価格差が、57万円となっており、リセールバリューや燃費差による燃料費のランニングコストを考えたら、ハイブリッド車を選ぶのが最善といえるだろう。アスリートの場合は、価格差がさらに縮まり53万円となっている。
これだけ良くなると、直4で振動やノイズはV6を超えられるのかという点。営業サイドもV6から直4では、顧客的に格落ちでと思われるというところが危惧されたという。しかし、トヨタの開発陣は、従来のV6以上の低振動と静粛性を確保した。実際、何も言われず試乗したら、直4であることを感じないほどだという。
クラウン ロイヤル エクステリア画像
アイドリングストップ機能さえ付かないガソリン車。選ぶ理由が見当たらないが、3.5Lには最新の8速ATを装備
アスリートには、2.5Lの他に3.5Lエンジンが追加される。315PS、377Nmというパワーとトルクも、先代より変化はない。8速ATとなっているものの、燃費は9.6km/L。レクサスGS350が6ATで9.9km/Lなので、8速ATを搭載しているのに燃費が悪いという結果になっている。もちろん、アイドリングストップ機能も装着されていない。8速ATは、タウンスピードでは、ほとんど8速に入らないため燃費効果が出にくいという。高速道路での移動が多い人には恩恵があるが、街中中心の使い方では高い効果が期待できないという。ただ、多段化による、よりスポーティな走りには期待がもてるはずだ。
安全装備では、先行車や対向車を検知し、ハイビームの遮光範囲を自動で制御するトヨタブランドでは初となるアダプティブハイビームシステムを採用。また、クリアランスソナーを使い障害物を判断。アクセルとブレーキを踏み違えた場合などに、出力・ブレーキを制御して衝突を回避するインテリジェントクリアランスソナーなどが採用されている。ダイハツ ムーヴが、すでに衝突軽減や誤発進抑制制御をわずか5万円で装着できるようになっている。高級車クラウンとしての価値を高めるのなら、せめて、インテリジェントクリアランスソナー程度は、全車標準装備化をしてほしいものだ。
クラウン ロイヤル インテリア画像
トヨタ クラウン 燃費 価格 スペックなど
■2.5L
・アスリート 3,570,000円
・アスリートS 4,130,000円
・アスリートG 4,900,000円
・アスリート i-Four 3,800,000円
・アスリートS i-Four 4,360,000円
・アスリートG i-Four 5,130,000円
■3.5L
・アスリートS 4,970,000円
・アスリートG 5,750,000円
■ハイブリッド
・アスリート 4,100,000円
・アスリートS 4,690,000円
・アスリートG 5,430,000円
<ロイヤル価格>
■2.5L
・ロイヤル 3,530,000円
・ロイヤルサルーン 4,090,000
・ロイヤルサルーンG 4,820,000
・ロイヤル i-Four 3,800,000
・ロイヤルサルーン i-Four 4,360,000円
・ロイヤルサルーンG i-Four 5,050,000円
■ハイブリッド
・ロイヤル 4,100,000円
・ロイヤルサルーン 4,690,000円
・ロイヤルサルーンG 5,360,000円
代表グレード | トヨタ クラウン アスリート ハイブリッドS |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,895×1,800×1,450mm |
車両重量[kg] | 1,640kg |
総排気量[cc] | 2,493cc |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 178(131)/6,000rpm |
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 22.5(221)/4,200~4,800rpm |
モーター最高出力[ps(kw)] | 143ps(105kw) |
モーター最大トルク[kg-m(N・m)] | 30.6kg-m(300N・m) |
システム全体[ps(kw)] | 220ps(162KW) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
JC08燃料消費率[km/l] | 23.2km/l |
バッテリー 種類/容量(Ah) | ニッケル水素/6.5 | 定員[人] | 5人 |
価格 | 4,100,000円 |
写真・レポート | 編集部 |
クラウン 詳細画像
12月19日更新 早くもトヨタ クラウン ハイブリッドを試乗評価!
ディーラーに行き、新型クラウンハイブリッドの価格が下がった理由を聞くと「現行クラウンハイブリッドの価格は高すぎた。ほとんどが、法人名義のクルマで個人名義が少ない。個人に買ってもらえるクルマでないとクラウンではない」とのことだ。
さらに、新型クラウンハイブリッドの試乗評価を聞くことができた。売る側の新型クラウンハイブリッドの試乗した評価は・・・、
*ポイント1「EV走行できる範囲が長くなったので燃費がいい」
「エンジンが冷えている時でも、早くからEV走行ができるようになっていた。ハイブリッドの弱点は、エンジンが温まるまで燃費が悪かった。ちょい乗りしかしないお客様からは、ハイブリッドなのに燃費がそれほど良くないという話をよく聞いた。これだけ改善されると、多くのお客様は驚くと思う。全般的にEV走行できる範囲が広くなったので、燃費が良いのは当然ですね」
*ポイント2「2.5Lなのに、かなり速い!」
「まぁ、2.5Lになったので、速さに関しては期待していませんでしたが、想像を裏切る速さですよ。モーターのトルク感も強烈ですが、とにかくボディが軽いので、加速がいいです。現行クラウンハイブリッドに比べると200kg位軽いって聞いてます。燃費がいい理由のひとつでもありますね」
*ポイント3「直4でも振動、ノイズは気になりません!」
「最初、直4と聞いた時は、正直まずいなぁ、と思いました。お客様はV型がいいという方も多いし、やはりV型は振動面でも有利ですからね。でも、驚くほど振動もノイズも感じられませんでした。何も聞かずに乗っていたら分からないですね。V型にこだわるお客様へは、シッカリと試乗してもらって新型クラウンハイブリッドの実力を評価してもらいたいと考えています」
国内のセダンマーケットは完全に冷えきっていて、もはやこのクラスはクラウンの独占状態。クラウン以外のセダンはというと、ほとんどが輸入車。400万円台前半からのハイブリッド車という価格設定は、ある意味輸入車対策という狙いも感じる。クラス的には、ひとクラス下にはなるのだが、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズなどが、同じ価格帯になる。400万円台前半からの価格で、圧倒的な低燃費を誇る新型クラウンハイブリッドの役割は、そんな輸入車もターゲットにして、セダンマーケットの独占を目指すのだろう。ちなみに、BMWのアクティブハイブリッド3は、699万円からととても高価だ。また、2013年にはスカイラインのフルモデルチェンジも予定されており、ハイブリッド車の存在もあるという噂だ。2013年は国内セダンに注目かもしれない。
ディーラー側も十分に期待している新型クラウンハイブリッド。自動車業界最大の繁忙期である2~3月に向けて、準備万端で迎える。
■北野武が豊臣秀吉、ジャン・レノがドラえもん! の新型クラウンCM
■新型トヨタ クラウン ハイブリッドCMはコチラ
10月24日更新 新型クラウン、逆台形巨大グリルで、押し出し感のあるフロントフェイスに大きく変身?
新型トヨタ クラウンは14代目モデルだ。12-13代目モデルは、基本的なプラットフォームも共通化していることから、14代目は新プラットフォームになる可能性が高い。そのため、12-13代目クラウンとは大きくイメージチェンジを狙い、スタイルも大幅に変更されるという。
一番大きく変貌すると言われている部分が、フロントフェイス。レクサスに採用されているスピンドルグリルのように、グリルを全面に押し出しデザインになるという。クラウンの名を示す通り、グリルは王冠をイメージしたデザインが施され、ロイヤルとアスリートのグリルも大きく違いをもたせたという。基本的には、逆台形デザインのグリルで、顔に占めるグリルの面積は大きいといのがポイントのようだ。2011年にNYショーに出展されたレクサスLF-Ghのグリルを上下逆転させたものに似ているという。
新型クラウンハイブリッドには、世界最高の最大熱効率を達成した直4 2.5Lエンジンが搭載?
すでに、トヨタにはカムリに搭載されている2AR-FXE型2.5Lハイブリッドシステムがある。これをFR用に縦置きにしたものなのか? と、想像したのだが、まったくの別物に仕上がったという。すでに、トヨタはこのエンジンを何気なく公開している。2AR-FSE型と呼ばれるエンジンは、圧縮比13.0という高圧縮比を持つアトキンソンサイクル。ボア×ストロークは、90.0×98.0mmとカムリの2AR-FXE型と同じ。2AR-FSE型のシステム最高出力は162Kw(220ps)/6,000rpm。
採用された新技術として大きな所では、新D-4Sと大量クールEGRが上げられる。新D-4Sは、高燃圧化や燃料流量をアップ、混合気の均質化を図り低燃費と高出力化を実現した。大量クールEGRは、従来より大幅な高応答性のステップモーター式電子制御EGRバルブを採用。これにより、ポンピング損失や冷却損失の低減及び、点火時期の最適化による低燃費を実現した。新型トヨタ クラウンに搭載されるという、この2AR-FSE型エンジンは、世界最高の最大熱効率38.5%を達成している。
トヨタは、この2.5L-AR系ガソリンエンジンをベースに、2.0Lへの小排気量化による燃費向上と、ターボチャージャー(過給器)の採用による出力向上の両立を図った新型「2.0L-AR系ターボチャージャー付きエンジン」搭載車を、2014年以降市場投入する予定だ。
ただし、新型トヨタ クラウンに搭載されるハイブリッドシステムは4気筒。V6独特の滑らかなフィーリングを経験している顧客が、直4ハイブリッドを理解してくれるかが大きなポイントになりそうだ。このクラスの顧客は、やはり自らのステータスを気にするので、V6から直4は格落ちではないというアピールも必要だろう。
新型クラウンハイブリッドの燃費は脅威の23.2km/L?
プリウスとプリウスαの関係では、ザックリだがプリウスαはプリウスより約100kg以上重くなっていることで、燃費性能はプリウスの30.4km/Lからプリウスαは26.2km/Lへと-4.2km/Lも落ちているからだ。また、同じ1,800kg位の車重をもつ2.4Lのエスティマでさえ燃費は、11.4km/。ガソリン車の2倍以上の燃費性能は、他メーカーにとってまさに脅威といえるだろう。
4気筒でOKならば、もはやハイブリッドを買うしかないくらいの超低燃費を誇る新型トヨタ クラウン。ハイブリッド車は、現行のようにクラウン ハイブリッドとひとくくりにはせずに、アスリートとロイヤルそれぞれに設定されているという。
どうしてもV6にこだわりたい人には、V6の2.5Lと3.5Lが用意されているようだ。なんと、3.5Lには8速ATが投入されるという。トヨタは、大排気量車はミッションを多段化することにより低燃費化を進めている。すでに、北米向けレクサスRX350 F SPORTにFF用8速ATを投入済みだ。これにより、3.5L車も低燃費化を進める。
3.5L車の出力そのものは315psと従来通りとのことだが、JC08モード燃費は9.6km/L程度になるという見込みのようだ。日産フーガ370GTの燃費が、7速ATで9.4km/Lなので、排気量が0.2L少なく、さらに8速ATであることを考えれば9.6km/ Lは、及第点くらいだろうか。実燃費に期待したい。
また、この3.5Lはアスリート専用で、ロイヤルには設定されないようだ。2.5L車は6速ATとなるらしい。
新型トヨタ クラウン/クラウンハイブリッドの価格は、今のところ情報は入っていない。現行のクラウンハイブリッドの価格は5,400,000円から。V6から直4に変更されるなどしたことで、コストが下がるのであれば、500万円を切るような価格にも期待したい。このクラスは、すでに輸入車勢VSトヨタ1社という戦いの図式になっている。これだけのハイパフォーマンスなハイブリッドが、500万円を切ったとしたならば、世界中の自動車メーカーが脅威に感じるだろう。
【ご注意】新型トヨタ クラウン/クラウンハイブリッドのスクープ内容は、実際に発売される車名や仕様、機能などと異なることがありますので、あくまでも参考情報としてください。
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