トヨタ マークX G’s新車試乗評価 女子高生的には、オヤジのセダンがスポーティに大変身? ただし、ダンディなオジサン専用?

トヨタ マークX G's新車試乗評価の目次
マークXって、オジサンが乗るクルマ?

こんにちは! 海野良子です。今回はトヨタ マークXG’sのレポートです。さらに、なんと富士スピードウェイ初体験です!(助手席ですけど・・・)。F1も開催されたサーキットを同乗走行とはいえ、体験できるとあった、もうドキドキです。
トヨタ マークXは、2012年8月にマイナーチェンジされました。顔が大きく変わって、随分スポーティな印象になりました。それと同じくらい印象に残っているのがCMです。佐藤浩市さんと刈谷友衣子さんが親子の設定で登場しています。CMの設定みたいに、お父さんと別れた彼氏の話なんて、ちょっと微妙な設定ですけど、なんと、良子と刈谷友衣子さんは、同じ1996年生まれだったりします。
そんなこともあり、良子にとってトヨタ マークXは、お父さんのクルマってイメージなんです。女性が興味をもつクルマとは違うというか・・・。目の前マークX G’sが登場したときも、正直、普通のマークXと何が違うのか、イマイチ分からない状態でした。
資料によると、マークX G’sはクルマ好き要望に応えるスポーツモデルで「control as you like」(意のままに操る喜びを)をコンセプトに登場しました。外観もノーマルとは、まったく違うそうです。徹底的に空力まで考え創りだされた前後のバンパー、リヤバンパーなどが装備されています。サスペンションもフロントが20mm、リヤが15mm下げられ、低摩擦の専用品が装着されています。編集長が言うには、フロントが下がり気味なのがポイントで、スポーツ選手などの前屈みになった姿勢と同じで、俊敏に動き出しそうなスタイルを連想させて、カッコよく見えるそうです。そう言われると、確かに。
また、良子でもスグに気がついたのが、ブレーキです。赤く塗られていて、目立ちますよね。ノーマルの3.5Lについている対向4ポッド&17インチローターから、18インチのローターに変更され、専用のブレーキパッドに変更されているそうです。つまり、よく効くブレーキってことですね!
試乗車に乗り込むと、ブラックのレザーシートに赤いステッチが入っていて、いかにもスポーツカー的で素敵です。定番的と言っていた人もいますが、カーボン調のパネルなど、良子が大好きなスポーツカーと同じ雰囲気がします。シートは、セダン車ということもあってか、スポっと体がハメ込むようなスポーツシートとは違い、ちょっと余裕のある快適なものでした。
<ノーマルのトヨタ マークXの試乗評価はコチラから>
■トヨタ マークX新車試乗評価 ハイソカーブームが懐しい! お買い得感抜群の良質FRセダンに高評価!




ダンディなお父さんにピッタリなセダンが、マークXG’s!
さぁ、富士スピードウェイ初体験です! ピットを出てコースに出ると、サーキットってこんなに広いの! っていう感じです。乗り心地もいい! って言ったら「サーキットが凸凹してたら、危ないだろう!」だそうです。そりゃ、そうですけど・・・。スピードメーターを見ると、ビックリするような速度でも意外と怖くないものですね。サーキットって。クルマが安定していたからでしょうか。早く18歳になって、免許をとったら、こんなところを走ることができるようになるのかなぁ、なんて思うと、早く18歳になりたい! なんて思ってしまいました。
このマークXG’sの好きなところは、やっぱりヘッドライトかなぁ。ちょっと、他には無い個性的なカタチをしてますよね。でも、良子はスポーツカーが好きなので、自分が乗りたい、というクルマではありません。話は戻りますが、やっぱり、走ることが好きなお父さんに乗ってもらいたいクルマでしょうか。これだけ、スポーティで目立つとなると、佐藤浩市さんみたいなダンディなお父さん限定になってしまうかも・・・。
さて、免許の無い良子は助手席だったので、以下、運転手さんのレポートです。






名前はマークXだが、走りはベツモノになったマークX G's
2、フロントフロアパネル フロントブレース
3、フロントフロアパネル リヤブレース No.1
4、フロントフロアパネル リヤブレース No.2
5、ロッカーフランジスポット溶接打点追加
6、リヤサスペンションメンバー フロントブレース
7、リヤサスペンションメンバーブレース
8、リヤバンパーリインホースメント
9、リヤフロアアンダーカバー大型化
外観はいかにもスポーツセダン的にまとめられたマークX G's。ただ、シートに滑りこむと、ドライビングポジションがイマイチだ。元々、視界を良くするためにアップライトな姿勢で座らせるシートなので、これだけはどうにもならない。
ただ、走りだすとドラポジ以外は、かなり念入りに作り込まれた印象。エンジンのスペックは、ノーマルと同じだが、専用4本出しマフラーの効果なのか少しレスポンスが良くなっているのかエンジン回転の上昇もとてもスムースだ。
驚いたのが、高速での安定性。富士スピードウェイの直線は長く、318馬力もある3.5Lエンジンを積むマークXG'sは、アッという間にリミッターが作動する。その領域でも、シッカリと真っ直ぐに走る。大型の空力アンダーカバーやエアロパーツ類の効果が実感できる。
ハンドリングも、これがマークXなのか? と、思うくらいまったく違う別物になっていた。高速域からの減速も、安定感タップリ。クルマがフラフラしないので、安心してコーナーの奥まで突っ込んで行ける。思ったより、よく曲がり、リヤの安定性も高いと感じた。
サーキットは長い時間、高い荷重がボディを襲う。それゆえに、ボディの剛性はごまかしがきかない場所でもある。マークXG'sは、ボディが歪むような印象はなかった。そのため、足がシッカリと動いていて、狙ったラインをトレースするのが容易だった。
ボディやサスペンションまわりの剛性が足りないと、クルマが歪み修正舵の連続で気持よく走れない。これは、8箇所にも及ぶボディの剛性アップや補強材の追加による効果だろう。もちろん、サスペンションもスタビやブッシュなども強化され、絶妙なセッティングが施されている。
こういった補強は、一般道でも生きてくる。高速道路では、常にピシっと安定。大きなウネリのある路面でも、クルマがシッカリと路面をつかみ、フラフラしない。一般道では、多少、足はカタメと感じるかもしれないが、キビキビとステアリング操作に反応するので、ちょっとしたいつものカーブもなんだか楽しく感じてしまうなど、いつもの同じ道がまったく違う印象になる。
これだけ専用装備が装着され3.5Lで420万円、2.5Lで359万円というのは、バーゲン価格だろう。このリーズナブルな価格を成立させているのは、このマークX G'sが、クラウンなどと同じ工場のラインに流れているからだ。個別に生産するのでは、到底この価格では作れないと思う。ノーマルのマークXよりも16箇所も多くスポット増しするなど、もはや生産技術も巻き込んだ本気のブランドがG’sなのだ。
<マークX G's 価格>
・G's 250G Sパッケージ 3,590,000円
・G's 350S 4,200,000円
代表グレード | トヨタ マークX 250G SパッケージG's |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,795×1,795×1,420mm |
ホイールベース[mm] | 2,850mm |
トレッド前/後[mm] | 1,550/1,550mm |
車両重量[kg] | 1,530kg |
総排気量[cc] | 2,499cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 149(203)/6,400 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 243(24.8)/4,800 |
ミッション | 6速AT |
タイヤサイズ | 235/40R19 |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 3,590,000円 |
レポート | 海野良子/編集部 |
写真 | 編集部 |
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