動画追加!新型トヨタ プリウス(prius)新車情報・購入ガイド 2015年12月発表予定! 4代目新型プリウスの詳細がついに公開。燃費は40.0㎞/L、価格を予想! [CORISM]
燃費だけじゃない! 走行性能が大幅に向上した4代目新型プリウス!
4代目トヨタ プリウスは、トヨタ車初のTNGA(Toyota New Global Architecture)が採用されたモデルとなる。もっといいクルマをテーマとしたTNGAなので、4代目新型プリウスは運動性能の高い低重心のプラットフォームが使われている。重心高も大幅に下がっているようで、激戦のCセグメント車の中でもトップクラスになるようで、かなり高いレベルの運動性能をもつようだ。従来のプリウスが、燃費性能を重視してきたモデルだったが、燃費だけでは無く走行性能も大幅に向上しているという。
低重心パッケージになったことで、従来型に対し全高を20mm下げ、ルーフピークを170mm前に出しさらに空力性能を高めた結果、クラス世界トップレベルのCD値0.24を実現。さらに、ノーズ先端を70mm、フード後端を62mm低くした低重心パッケージとして、ワイド&ローなフォルムをアピール。同時に、前方視界の向上にも貢献。当然、ヒップポイントも大幅に下がっている。従来のプリウスは、ヒップポイントも高く乗り降りがしやすかった。プリウスオーナーは高齢者が多い。こうしたスポーティなパッケージングになり、乗り降りやややしにくくなったことを高齢なプリウスオーナーはどんな評価を下すか注目したいポイントだ。
新型トヨタ プリウスのデザインは、FCVのミライにも似たなんともユニークなデザインになった。こうしたデザインは、好みが分かれるところだろう。インテリアは、広がりがあり乗員を包み込むような優しさを感じるデザインとなった。ドライビングポジションにもこだわり、長時間のドライブでも疲れにくい設定となっている。
新型トヨタ プリウスの燃費は40.0㎞/Lになるという。ただし、一部グレードという注意書きがあり、先代モデルと同様、ほとんど顧客がいないグレードを用意し広告・販促訴求用に使われる可能性が高い。こうしたグレードは、装備も簡素化され価格も安価に設定される。今回は公表されていないものの、実際の売れ筋グレードは35~38㎞/L程度の燃費になると予想した。
ハイブリッド システムそのものは、従来のものと基本的に変更はない。しかし、かなり手が入れられた進化バージョンとなった。1.8Lの改良型2ZR-FXEは、クラストップレベルの最大熱効率40%を実現している。また、エンジンの暖気を早めるシステムも導入。従来のプリウスは、エンジンの冷間時燃費が悪かった。こうしたシステムが導入されることで、実燃費も向上するだろう。
走行フィーリング面では、電池・モーターの活用などハイブリッド制御を改良。発進加速フィールを向上させている。少ないアクセル操作でダイレクトな加速フィールを実現した。バッテリーもアクアと同様に、フロントシート下に配置され、重量バランスも優れていることが予想できる。また、バッテリーはリチウムイオン電池と、進化型のニッケル水素電池が用意される。
安全装備面もようやく、一定のレベルに達する。車両だけでなく、歩行者も検知する自動ブレーキであるトヨタ セーフティセンスPが装備される。こうした装備が標準装備であれば、高く評価できるポイントだ。
新型トヨタ プリウスでは、初の4WD車 が用意された。従来のモデルでは、降雪地域の顧客に対してエコカー減税のメリットと走破性という両方を提示できていなかっただけに、販売面では期待できる。
さて、気になるのは4代目新型トヨタ プリウスの価格。基本的なハイブリッドシステムは従来と同じとはいえ、大幅に手が入れられているようなので価格アップは確実とみられる。TNGAは、部品を共通化しコストを低減することも大きな目的。しかし、3代目プリウスはホンダのインサイトとの価格競争もあり、かなり安くマーケットに送り出したことで、トヨタ車の価格バランスを崩したしまった経緯がある。
また、ハイブリッド車は売れるという絶対的な自信があるトヨタなので、4代目新型プリウスではかなり強気な価格を付けてくれると予想。3代目プリウスのエントリグレードLの価格は2,232,000円から。ここから、20~30万円はアップすると予想した。4代目新型トヨタ プリウスの価格は243~253万円前後からと予想してみた。こうなると、上級グレードは300万円前後。ナビなどのオプションを装備すると、350万円くらいになりそうだ。
トヨタ プリウス スペック
全長(mm)/ 全幅(mm)/ 全高(mm) 4,540 / 1,760 / 1,470<1,475>
ホイールベース(mm) 2,700
室内長(mm)/ 室内幅(mm)/ 室内高(mm) 2,110 / 1,490 / 1,195
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1,797
最高出力(kW[PS]/rpm) 72 [98] / 5,200
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 142 [14.5] / 3,600
モーター最高出力(kW[PS]) 53 [72]
最大トルク(N・m[kgf・m]) 163 [16.6]
バッテリー リチウムイオンまたはニッケル水素
< >内の数値はE-Four(電気式4輪駆動方式)搭載車の値
新型トヨタ プリウス価格
●2WD
・E 2,429,018円
・S 2,479,091円/S“ツーリングセレクション”2,628,327円
・A 2,777,563/A“ツーリングセレクション”2,926,800円
・Aプレミアム 3,107,455/Aプレミアム“ツーリングセレクション”3,199,745円
●4WD(E-Four)
・S 2,673,491円/S“ツーリングセレクション”2,822,727円
・A 2,971,963/A“ツーリングセレクション”3,121,200円
・Aプレミアム 3,301,855円/Aプレミアム“ツーリングセレクション”3,394,145円
トヨタ プリウス画像集
トヨタ プリウスのハイブリッドシステム動画
新型トヨタ プリウスデザイン動画
トヨタ プリウス TNGAプラットフォーム動画
意外? 初代プリウスは大苦戦? 2代目プリウスがモデル末期に、ガソリン高騰でヒットモデルへ
今でこそ大ヒットモデルとなり、数々のハイブリッド車を世に送り込んでいるトヨタだが、世界初となるハイブリッド 車初代プリウスは苦難を強いられた。初代トヨタ プリウスは1997年に登場。今では信じられないが、年間1万台も売れない年もあった。その後、2003年2代目プリウスが発売されるが、2代目プリウスも低迷する。初代より売れたものの、デビュー直後でも年間4~5万台程度の販売台数を続ける。
この2代目プリウスが、その後大ヒットするのだが、そのきっかけとなったのは2006年、2008年のガソリン高騰。2008年ごろには、180円/Lを超え200円/L越えもという噂もあった時期だ。こうしたガソリン高騰を受け、マーケットはより低燃費志向が強めていく中、プリウスはイッキに注目を集める。2008年には、モデル末期だというのに7万台以上を売り、プリウスが最も売れた年となった。
こうした流れを受け、2009年に3代目プリウスが登場する。少し前にデビューした、ホンダのハイブリッド車インサイトがなかなかリーズナブルな価格設定をしてきたこともあり、プリウスの価格も話題となった。また、リーマンショックの影響を受け低迷する自動車メーカーだったが、国内需要の低下を防ぐため2009年に初めてエコカー減税が導入される。3代目プリウス登場の直前ということもあり、ハイブリッド車のための減税とも言われた。こうした追い風を受け、3代目プリウスは大ヒットモデルとなる。2010年には31万台を超えた。
2011年末にアクア が登場し、販売台数を落としていくが、2014年も18万台以上売った人気モデルだ。プリウスは、日本をはじめ北米を中心に世界約80の国・地域で販売され、2015年7月末時点で累計販売台数は350万台を超えている。もはや、トヨタの顔といったモデルへと成長した。
噂の燃費40.0㎞/Lは難しい? 10%程度の燃費アップに止まる?新型プリウスの 燃費・価格を予想した
このTNGAにより4代目新型プリウスは、ボディ剛性強化、パワートレーンユニットの低重心・低配置化などにより、操縦安定性・乗り心地が向上したという。3代目プリウスは、当時既存の車種のプラットフォームを使っていたため、やや車重が重かった。こうした部分が、より改善されているといことにもなるのだろう。
TNGAでは、低重心パッケージというのも、ひとつのテーマのようだ。4代目プリウスはTNGAによる低重心パッケージを融合させ、先進的でエモーショナルなデザインを実現。ルーフの頂点を20mm低くするとともに前出しし、また、エンジンフードも低く抑えることで、よりスタイリッシュなシルエットを実現した。全高やエンジンフードの高さを抑えることは、スタイリングだけでなく空気抵抗に影響する。高速走行での燃費は、空気抵抗が大きなウェイトを占めるだけに、4代目プリウスの空力性能にも注目したい。
北米仕様の4代目新型プリウスのボディサイズは全長4,540×全幅1,760×全高1,470㎜となっている。先代プリウスと比べると、全長で+60㎜、全幅+15㎜、全高-20mmという数値になる。全長が60㎜も長くなっているのだが、ホイールベースは2,700㎜と先代プリウスと同じ。そのため室内スペースは、3代目プリウスと同程度といったところだろうか。
搭載されるハイブリッドシステムについては、非公表。ただし、エンジンの熱効率を40%以上に高めたという。ガソリン車で世界トップレベルと言われているヴィッツが38%、3代目プリウスで38.5%となっている。この熱効率のアップで、どれくらい燃費がアップするのかは不明だが、4代目新型プリウスは40.0㎞/Lになると噂されているだけに、燃費値は気になるところ。
北米での発表時には、EPAの燃費値で10%アップとしている。EPAの燃費値は、かなり実燃費に近く3代目プリウスが複合で50MPG(約21.3㎞/L)となっている。燃費が10%アップすると55MPGになり、23.4㎞/Lとなる。3代目プリウスのJC08燃費値は32.6㎞/Lなので、EPA値の約153%。4代目新型プリウスの燃費値が単純にEPA値55MPGということになると、JC08値で35.8㎞/Lという計算になる。4代目新型プリウスのJC08燃費値は35.8㎞/Lでは、噂の40.0㎞/Lには全く届かないということになる。4代目新型プリウスの燃費値がどうなるのかも注目だ。
そして、ようやくトヨタの自動ブレーキであるトヨタ セーフティセンスPが装備できるようになる。トヨタ セーフティセンスPは、すでに発売済みのものと同じスペックであるのなら、対歩行者検知機能付きで、歩行者に対しては、約10~80km/hの速度域で作動。歩行者に対して、高い速度から自動ブレーキで減速できるので、対歩行者死亡事故の減少に大きく貢献が期待される技術だ。対車両では約10km/h~最高速の幅広い速度域で作動する。こうした優れた装備は、より多くのクルマに装備され、普及してこそ意味がある。オプション設定ではなく、全車標準装備となることを期待したい。
4代目新型トヨタ プリウスの発売日は今のところ未定。発売日は11月頃と予想。10月末の東京モーターショー で、日本初公開。11月頃から予約受注開始といったとろころだろうか。
また、4代目新型プリウスの価格も未定。ボディサイズがやや大きくなったこともあり、価格は上昇すると思われる。3代目プリウスは、デビュー直後、インサイトとの価格競争で随分安めの価格設定をしてしまったことから、他のガソリン車との価格バランスを崩したしまったとされる。マイナーチェンジでは、実質値上げしていることから、価格はややアップするとみられる。
3代目プリウスのエントリグレードLの価格は2,232,000円から。ここから、10~20万円はアップし、4代目新型トヨタ プリウスの価格は233~243万円前後からと予想した。
新型トヨタ プリウス発表会動画
新型トヨタ プリウス画像集
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