レクサスRC F試乗記・評価 「トータルバランスに優れたスポーツカー!」現役F4レーサー金澤力也がレクサスRC Fをレビュー!!

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【レクサス】2017/02/13

 

■ついに1000万越えの高級スポーツカーを初体験!!

みなさん、お久しぶりです!! 現役F4レーサーの金澤力也 です^^

なんと今回は・・・!!

若干20歳にして、1000万円以上の高級スポーツカー『レクサスRCF』 をレビューさせて頂きました(/ω\)
生意気にも・・・でしょうか?笑

ですが、サーキットでの全開インプレッションは、お任せてください!

まずは、レクサスRCFについて軽くご説明しましょう。

レクサスRCFとは、レクサスRCをベースにエンジンやサスペンション、空力面に影響するパーツなどに先進技術を追加し、サーキット走行まで可能とする本格的プレミアムスポーツカーとしたのがRCFモデルとなっています。

しかし、サーキット走行も優先的に考慮されたレクサスRC の“F”シリーズとはどのようなパッケージなのでしょうか・・・

ボディーサイズは、4705×1850×1390mm(全長×全幅×全高)と、RC350/RC300hより全長、全幅がそれぞれ10mmアップ。全高は5mmダウンとなっていますが、最低地上高は5mmアップの130mm。車両重量は1790kgとスポーツカーの中では、かなり重量級の部類になります。

エンジンスペックは、最高出力が351kW(477PS)/7100rpm、最大トルクは530Nm(54.0kgm)/4800-5600rpm。やや高回転型のエンジンで、凄まじいパワーとトルクを誇ります。これだけのパワーを持ちながら、燃費は8.2km/Lと意外と良好です。

パワートレーンは、V型8気筒5.0L自然吸気エンジンを採用。8速ATのMポジション選択時には、最短0.1秒で変速が可能な「8-Speed SPDS(8速スポーツダイレクトシフト)」が組み合わせられています。

FR車では、世界初採用となる駆動力制御シスシステム「TVD(Torque Vectoring Differential)」をオプション設定。さらに、上下加速度センサー採用のABSなどを協調制御すること「スポーツモード付VDIM」を設定することで、より高い安定性と楽しさを「速さ」と共に両立することを可能としています。レクサスブランドの中で、本格的なスポーツドライビングが味わえる1台となっているのです。

レクサスRCF

外観はレクサスRCとそれほど変わらないが、サーキットを走る際の冷却効率を考慮し、大型ブレーキ冷却ダクトを設けたスピンドルグリルに加え、バンパー両サイドにオイルクーラー用開口部を設けている。

レクサスRCF

エキゾーストは4連配置でよりレーシーなイメージへ。また、トランクリッドにはRC F専用アイテムのアクティブリアウイング(80km/hでアップし、40km/h未満になると自動格納される)を装備している。

レクサスRCF

インテリアも高級感溢れる上品でスタイリッシュなデザインとなっている。コックピットからは、多種多様な機能を思いのままに操作することが出来る。

 

■ドリフトも自由自在!? あり余るパワーを自在に操れるクルマの動きに感動!!

レクサスRCF

コーナーではサスペンションを積極的に動かし、しっかりと荷重移動させながらコーナリングしていく印象を受けた。このロールスピードとロール量の絶妙さがが約1800kgのRCFを上手くコーナリングさせる秘訣なのかもしれない。

さて、いよいよサーキットでの全開インプレッションの時間です!!

まず走り始めの第一印象。「・・・え、めちゃパワーある」

僕自身、V8エンジンの多大なるパワーとトルクを思い知った瞬間でもありました(笑)

低回転域からのトルクは、猛獣の遠吠えのように太く、さらにエンジンが高回転になっていくにつれて、吹け上がるような気持ちの良い加速に感動しました。

普段レーシングエンジンを積んだマシンに乗る機会が多い僕ですが、それとはまた違った新しい感覚を味わうことが出来ました。同時に市販車にもこのような加速感が再現されている事に驚きです。特にトルク感はレーシングカーに負けていません。むしろ勝っていると感じさせる程のモノがあります。

さらに・・・このクルマのすごい部分はパワーやトルクだけではありません。これだけの多大なるパワーを全て余ることなく、思い通りに操れる魅力があるのです。

このクルマを自由自在に操れるの鍵となっているのが、主にサスペンションのマッチングや車自体の剛性によって築かれています。

一見、FRのクルマでトラクションを失わないようにする為には、足回りなどを極力硬めるセッティングをしているようにも思えますが、レクサスRCFはそうではありません。

どちらかというと、積極的に荷重移動をさせてトラクションを稼いでいるように感じられるのです。コーナリング中では、かなりのロール量が発生します。

「え!ロール量が多いクルマなんて怖い。」と思った方がいるかもしれませんが・・・

ここで重要なのが、ロールしていくスピードです。このレクサスRCFはとてもマイルドに姿勢が変化していくのでドライバーがクルマの動きを察知したり、予知したりと多くの情報を感じられやすくなっているのです。

なので、リアタイヤを滑らせてコーナリングするドリフト走行も簡単で自由自在です。本当にドライバーの腕が良くなったかのように感じさせてくれるクルマと言えます。

さらに、多くの荷重移動を発生させて適正なロール量以上になってしまった場合にも、フロント・リア共にグリップ力が維持しているのにも驚きです。

レクサスRCFくらいの重量を持つクルマの傾向としては、中〜高速コーナー侵入でフロントタイヤが逃げていくというのが良く見受けられますが、RCFは高いボディの剛性力や絶妙なサスペンションセッティングにより、こうした症状を極限まで抑えてくれているのです。

これは、単に速く走るためだけでなく、ドライバーを安心させてくれるフィーリングにもなります。

レクサスRCF

レクサスRCFの心臓といえる部分。5.0L V8エンジンのパワー感、特に低回転域からの強烈なトルクが印象的だ。

レクサスRCF

ホイールは前後ともBBS製の19インチ。タイヤは前後とも扁平率35%、前:255、後275という国内メーカーではかなり大きく太いタイヤサイズを採用している。

レクサスRCF

単に性能面だけでなく、シートも走りを快適にしている要素の1つだ。座った感じはややハードな反発感だが、しっかりとドライバーを支え、車のフィーリングを感じやすいように作られている。

 

■まとめ。クルマ全体のトータルバランスが良い!

レクサスRCF

最後にレクサスRCFと記念撮影!
レクサスで最もハイエンドなRCFは見た目以上のインパクトを走りで証明してくれた。

以上のような要素が集まり、より洗練されたトータルバランスの良いクルマ=レクサスRCFが完成したのです。

与えられたパワーを効率よく使いきれていなければ、多大なるパワーを持つ意味がありません。さらに、重量のあるクルマの特性や利点を生かした足回りのセッティングが出来ていなければ、重いクルマ"なり"の動きにしかなりません。

レクサスRCFは、この2つの要素が特に良くまとめられたクルマなのではないでしょうか。

価格は、国産車ではかなり高価な方ですが・・・

「パワフルな力に加えて、クルマ自体の重量を生かした速いコーナリングも実現。さらに街乗りでも上質な乗り心地でドライブできる」と、レクサスRCFは、良いとこ取りのスポーツカーです。

レクサスRCFは、街中でも扱いやすく、サーキットでも速いとてもフレキシブルなスポーツカーです。ラグジュアリー感もあるので、街中からサーキットまで無難なくこなす上級のスポーツカーをお探しの方におススメしたい1台です。

レクサスRCF

レクサスRCFの個人的に好きな部分がココ!!後ろから見るスタイリッシュな美尻ボディーには目が離せません!笑
レクサスRCF
レクサスRCF

 

■レクサスRC F燃費、スペックなど

代表グレード レクサスRC F
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,705×1,850×1,390mm
ホイールベース[mm] 2,730mm
総排気量[cc] 4,968cc
エンジン最高出力[Kw(ps)/rpm] 351 (477)/7,100rpm
エンジン最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] 530(54.0)/4,800〜5,600rpm
車両重量[kg] 1,790㎏
ミッション 8-Speed SPDS(8速AT)
タイヤサイズ F:255/35ZR19 R:275/35ZR19
燃費JC08モード 8.2㎞/L
定員[人] 4人
税込価格[万円] 9,670,000円
燃料 無鉛プレミアムガソリン
レポート 金澤力也
写真 編集部

 

 

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