新型ホンダ コンセプトD（Concept D）は、上質な走りと広々とした空間を提供するSUVの最上級モデルとして現在開発を進めているという。この新型コンセプトDは、中国専用モデルのデザインの方向性を示すコンセプトモデ。このモデルをベースとした新型SUVは、中国におけるホンダの新たなフラッグシップモデルとして、先進の安全技術などを搭載し、広汽本田汽車有限公司（総経理：水野 泰秀）、東風本田汽車有限公司（総経理：鈴木 麻子）より発売する予定だ。

　さて、この新型ホンダ コンセプトD。詳細情報が無いので、ボディサイズや搭載エンジンなどは不明。ただ、中国においてフラッグシップであることや、北米とマーケットの傾向が似ている中国ということを考えると、北米や中国でも発売されているアキュラMDXとの関係が気になるところだろう。

　アキュラMDXは、全長4917×全幅1962×全高1716mmなので、日本で使う上ではかなり大きいが、中国では逆にフラッグシップと呼ぶに相応しい堂々としたボディサイズをもつ。最近の中国マーケットは、中国専用車ともいえるデザインがトレンドになっているようだ。こうしたことを踏まえると、アキュラMDXをベースとして、中国専用デザインにしたホンダブランドのSUVということも考えられる。
　
　そうなると、新型ホンダ コンセプトDに搭載されるエンジンは、V6の3.5L SOHCが有力。駆動方式は、SH-AWDで、これに9速ATが組み合わされるということになるのだろう。

　また、ホンダは中国で先行発売していたジェイドにハイブリッドを搭載し、日本でも発売を開始した。ボディサイズが日本にあっているかどうかは不明だが、ジェイドのようにコンセプトDの市販モデルが日本に導入される可能性も無くはないだろう。そうしたこともあり、今後、新型ホンダ コンセプトDの動向にも注目だ。