燃費向上しつつ出力・トルクも大幅に向上、さらに空力性能もアップした
11年モデルは「世界最高のマルチパフォーマンスと意のままに操る快感」をテーマに開発。ターボチャージャーのブースト圧やバルブタイミング、空燃比の変更などで、10・15モードで8.5km/Lに燃費を向上させつつ、最高出力を530ps、最大トルクを62.5kg-m(SpecVは62.5kg-m[ハイギヤードブースト使用時:64.5kg-m])と大幅に向上させた。また、超低貴金属触媒や大容量マイコン搭載のECM(電子制御モジュール)を採用することで「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」に適合するクリーンな排出ガスを実現。このほか、より高精度な減衰力を発生させるアルミ製フリーピストン仕様のショックアブソーバーを新開発するなど各種改良を行い、走行性能・レスポンスを向上させた。
エクステリアでは、バンパー開口部、グリル開口部を拡大し、開口周辺の立体感を増すことで安定感を向上。また、新造形のフロント/リヤバンパーやリヤバンパーエアアウトレットを採用するなどし、空力性能をさらに向上させた。ダウンフォースは約10%向上。一方、Cd値は0.27から0.26と低減を実現した。また、ヘッドランプインナーパネルのメッキ部を増やし、強い存在感を演出。このほか、ボディ色に新色のメテオフレークブラックパール、オーロラフレアブルーパールの2色を追加するなどした。
インテリアでは新形状のナビゲーションモニター周りのパッドとフィニッシャーを採用し、ステッチラインも変更することで豊かな質感を表現。このほか、コンソールなどクローム加飾を施した部分にブラックスモーク処理を施すなどし、よりスポーティな印象を強調している。
サーキット走行専用モデル、さらには贅沢なオーダーメードモデルを新たに追加
Club Track editionはサーキット走行専用モデルで、3つの特約サービス工場(NISMO大森ファクトリー/ノバ・エンジニアリング/ノルドリンク)がサーキット専用部品を装着して販売。購入者同士が集い、プロドライバーのマンツーマン指導によるレーシングスクールを受講したり、専用のレースを楽しむことができるなど、さまざまなプログラムを用意するという。
一方は、EGOISTは、最高の技を持つ"匠"の手で造りあげられる世界で一台だけの贅沢なGT-Rだ。インテリアカラーを20種類の組合せから選択できるほか、インテリアの部品は、ドイツの「シートン ミュルハイム・アン・デア・ルール」に空輸され、一品づつ厳選された本革を職人が手作業で縫製、貼り込みを行う。また、新開発の専用ウーハーを装着したBOSE社のサウンドシステムは、オーナーのドライビングポジションにあわせて、BOSE社が専用の音質セッティングを施すという。このほか、ステアリング中央の輪島蒔絵エンブレム、SpecVと共通のカーボン製リヤスポイラーやレイズ製アルミ鍛造ホイールなど数々の贅沢な装備を取り揃える。「GT-R EGOIST」の価格は15,000,300円。
なお11年モデルのGT-Rは日本国内のほか、11年2月以降、北米、欧州、その他地域でも順次発売。EGOISTについては今後欧州、中近東での販売を、Club Track editionは欧州での販売を検討しているという。
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■【GT-R マイナーチェンジ】「特殊な限定車では意味が無い」日産の水野氏、暗にポルシェを否定 「日産GT-R」VS「ポルシェ911GT2 RS」のゆくえ[2010.10.19/CORISM]
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■GT-R開発責任者 水野 和敏 氏によるセミナー『World of GT-R・・・3年後の姿』10/23(土)開催[2010.10.20/CORISM]
代表グレード | 日産GT-R Premium edition |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4670×1895×1370mm |
車両重量[kg] | 1740kg |
総排気量[cc] | 3799cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 530ps(390kW)/6400rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 62.5kg-m(612N・m)/3200-6000rpm |
トランスミッション | 6速デュアルクラッチAT |
10・15モード燃費[km/L] | 8.5km/L |
定員[人] | 4人 |
消費税込価格[万円] | 945.0万円 |
発売日 | 2010/11/17 |
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