前回のマーチ スーパーチャージャー試乗に続き、日産がプレス向けに毎年開催している先進技術説明会で特に興味深かった新技術についてご紹介したい。今回は、この秋に市販化予定の「フーガ ハイブリッド」だ。追浜の日産 テストコースで先行試作車に試乗することができた。

フーガ ハイブリッドは、3.5リッター V6エンジン＋クラッチ1＋68馬力のモーターと一体になった7速AT＋クラッチ2というシステム。スタートはクラッチ1を切り離し、68馬力のモーターで行う。
走り出したらエンジン始動し、クラッチ1を繋ぐ。アクセル戻して停止するなら、クラッチ1を切り離してエンジン止める、というもの。クラッチ2(湿式多板)は走行バッテリー容量が少ないときに限り、発進用のクラッチとして使う。システム的にはシンプルで大いに評価できます。

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　搭載されるバッテリーはプリウスと同じ容量(1.3kWh)のリチウムイオン。ニッケル水素バッテリーより出し入れできる電力量が多いため、回生制動の効率などでトヨタに勝る。結果、1.5リッター級のモード燃費になるようだ。残念ながら試作車段階ということもあり、エンジン始動時の滑らかさなどで厳しい。もちろん発売までには仕上がると思います。

価格はクラウンのハイブリッドと同じ600万円前後になることだろう。ま、日本市場だと燃費や性能より、スタイルがハードルになってしまうか？ 現行のフーガ、どう考えてもアメリカ市場向けのデザインである。そのあたりは日産も解っているハズ。苦戦しているクラウンより難しいかと。

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