ホンダ 4WD車雪上レポート Part 1 一部改良されたばかりのヴェゼル&ヴェゼルRSの実力をチェックする!

ホンダ 4WD車雪上レポート Part 1目次
- ヴェゼルの新色シナモンブロンズ・メタリックにウットリ!? ホンダには4つの4WDシステムがある!
- ホンダ4WDシステムの1つ目。ヴェゼル ハイブリッドのリアルタイムAWD性能は?
- FFのみのヴェゼルRSのパフォーマンスを雪上でチェック!
- ホンダ ヴェゼル価格
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■ヴェゼルの新色シナモンブロンズ・メタリックにウットリ!? ホンダには4つの4WDシステムがある!
クルマは私たちの生活の足として、はたまた趣味に遊びに繰り出すことをサポートする道具として活躍してくれる存在。中でも、ウィンタースポーツを楽しむ人や雪が降る地域にお住まいのみなさんにとっては、オフロード性能の実力が気になるところだと思います。そこで今回は、ホンダ のクルマの雪道の走行性能を探るべく、雪上試乗会に潜入することができました!
北海道の鷹栖にあるテストコースに用意されていたのは、国内外で販売されているホンダの市販モデルたち。軽自動車 のN-BOX やミッドシップスポーツカーのS660 に始まり、北米で販売されているSUV 、さらに驚かされたのは、アメリカで行われているヒルクライムの競技「パイクスピーク」に挑んだマシンまで! まさに、ホンダの走りの楽しさが丸ごと味わえる雰囲気に圧倒されてしまいます。
試乗車がズラリと顔を並べたところで、私が興味をそそられたのは、マイナーチェンジしたばかりの「ヴェゼル」 。ヴェゼルは2014年、2015年に日本市場で「SUV新車販売台数第1位」を勝ち取った人気のモデルですが、今回の変更は内外装のブラッシュアップに加えて、「HYBRID Z」の乗り心地面が見直されたほか、スポーツグレード「RS」が登場。さらには、レジェンドなどの上級車種に搭載されている予防安全機能「Honda SENSING」が全グレードで選べるようになっています。
中でも私が目を奪われたのは、新色のボディカラーの「シナモンブロンズ・メタリック」。ヴェゼルがもつ都会派SUVのスタイリングにシアーな光沢をまとい、洗練された雰囲気で乗りこなせるところがステキ!インテリアは、レザーシートやハンドルにひとクラス上の革素材をあしらっていたりして、コンパクト なSUVながら、上質に仕立ててきたあたりは、コダワリ層の心を掴んでいきそうです。
■ホンダ4WDシステムの1つ目。ヴェゼル ハイブリッドのリアルタイムAWD性能は?

さてさて、今回は雪上試乗会ということで、スタッドレスタイヤを装着したクルマに試乗。先ずは「HYBRID Z」に新たに加わった4WDモデルに乗ってコースインします。ホンダの4WDの仕組みは4つのタイプがありますが、ヴェゼルは中型SUVやミニバン に採用している「リアルタイムAWD」方式を採用。これは、普段は前輪のみを駆動させて走るもので、滑りやすい路面など、必要な時だけ後輪に動力を配分して悪路の走破性を両立させるというものです。
さっそく、滑りやすいカーブで試してみたところ、前輪がスリップし始めると、後輪に駆動力を配分するべく、モーターが作動して油圧でクラッチをコントロール。後輪に伝達された駆動力と合わせてタイヤが路面を蹴り出すことで、ドライバーが意図する方向にクルマは進みやすくなり、車体を安定した姿勢に導いてくれます。それに、一年のうちの大半はアスファルトの上を走ることを思えば、普段は低燃費で走れるというのも、お財布に優しい4WD モデルといえるワケです。
また、ヴェゼルのハイブリッド 車は変速レスポンスに優れたデュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせ。スポーツ性や動力の優れた伝達効率が見込める反面、変速ショックが雪道で悪影響を及ぼさないのか気になるところ。そのあたりは、丁寧なアクセル操作を心掛ければ、モーターとエンジンが連携する場面でも大きく姿勢が乱されるようなことは殆どなく、スムーズに走ることができました。4WDならではのタフな走破性は不安定なシーンをフォローするだけでなく、カーブが続く場面では、アクセルを踏み込むとグイグイ曲がっていけるし、コンパクトなボディの軽快な走りとサイズ的な扱い易さもあいまって、走ることが楽しくなってしまうほど。
今回のマイチェンではボディ補強やパフォーマンスダンパーが採用されていますが、路面の変化で車体が嫌に揺すられることが少なくなっているので、操縦性と乗り心地面が向上していることも大人っぽい走りに結びついているんですね。
■FFのみのヴェゼルRSのパフォーマンスを雪上でチェック!

一方で、スポーツ志向のみなさんに注目して欲しいのは、走る楽しさを追求した「RS」。足下には18インチのアルミホイールを装着し、エクステリアは専用のフロントグリルや艶やかなブラック塗装を施したロアガーニッシュをあしらったほか、インテリアにはRS専用にスポーツタイプの本革巻きステアリングホイールとウルトラスエードを用いたコンビシートを採用。バックスキン風の素材をあしらった素材は贅沢な雰囲気を醸し出して、まるで高性能スポーツカーさながらの演出といえます。
RSは1.5Lエンジンの仕様と1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドモデルの両方に設定されていますが、どちらも前輪を駆動させて走るFFのみの設定。今回の試乗では、1.5Lエンジン×CVTの仕様をドライブすることになりました。
RSは「4WDモデルと比べて、滑りやすい路面ではどうかしら?」とちょっと構えて走り出したものの、前輪のみの駆動であっても、想像していた以上にコントローラブル。カーブの立ち上がりで滑りはじめても、アクセルペダルを少し緩めてあげれば、クルマはドライバーの操作に素直に反応して、安定した姿勢を取り戻します。ハンドルを握っていると、クルマの挙動の変化が感じ取りやすいし、不用意なグラ付きで振り回されることが少ないから、安心して走れるのです。
また、CVTはRS専用に制御が施されていることも走りの気持ちよさに貢献する部分。アクセルペダルを奥まで踏み込むと、エンジンが回転を高めながら、AT車的なリズムとともに伸びのよい加速フィールを与えてくれます。CVTにありがちな車速より音が先行する違和感もなく、しっかりと力で押し出されて加速していく感覚が気持ちイイ!
さらに、シフトレバーの脇にある「S」ボタンを押して走ると、ちょっと強めのブレーキを踏んだ時には、シフトダウンと同時にアクセルが煽るような制御を自動的にもたらします。エンジンが力を発揮しやすい回転域に持ち込まれることで、次の加速がレスポンス良く決まったり、こうした滑りやすい路面ではトラクションが得やすくなるため、安定した姿勢で走りやすくなります。
スポーツモデルというと、乗り心地が悪くならないか気になるところですが、ヴェゼルのRSの場合、操縦性は高めながらも、乗り心地面は犠牲にしていないところも特筆すべきポイント。総合的な快適性についてはアスファルトの上を走ってみないと分からないけど、同乗者を乗せて走るスポーツモデルとしては期待が持てそうです。
<レポート:藤島知子>

■ホンダ ヴェゼル価格
・G FF 1,920,000円/4WD 2,136,000円
・X Honda SENSING FF 2,120,000円/4WD 2,336,000円
・RS Honda SENSING FF 2,390,000円
・HYBRID FF 2,270,000円/4WD 2,486,000円
・HYBRID X Honda SENSING FF 2,500,000円/4WD 2,716,000円
・HYBRID Z Honda SENSING FF 2,670,000円/4WD 2,886,000円
・HYBRID RS Honda SENSING FF 2,770,000円
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