【新車購入術】日産マーチの選び方&リセールバリュー

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【生活・文化】2010/09/18

 

ベーシックモデルで100万円を切る価格設定は魅力だが……

日産 マーチ リヤビュー

クオリティの問題(タイ生産)もなんのその、発売後約1カ月半で月販目標の5倍にあたる2万台を受注しているマーチ。買い取り相場への影響もほとんどないようだ。
 マーチはベーシックモデルで100万円を切るという価格設定が魅力。そのため装備は省略、もしくはオプション化されているものも多い。購入の際は自分のライフスタイルと合わせて、装備をよく吟味したいもの。
マーチ最大のトピックスはアイドリングストップ機構だ。信号待ちなど停車時にアイドリングを一時的に停止するもので、これにより10・15モード26.0㎞/lという低燃費を実現。ストップ&ゴーを繰り返す走り方で威力を発揮するため、タウンユース派にはありがたいデバイスだ。残念ながら、ベーシックモデルの12Sには装備されず。4WDモデルにも設定がない。装備されるのは12Xと12Gのみとなる。また、12SはUVカットガラスやプライバシーガラスの設定もないなど、どちらかといえば軽便なビジネスユース向き。紫外線や外からの視線が気になる女性などには正直、推奨できないグレードだ。12Xや12Gであれば、UVカットガラスやプライバシーガラスに加えて、電動格納式ドアミラーやプッシュエンジンスターター、インテリジェントキー、バニティミラーなどが装備され、パーソナルユースでも満足できる内容に。なお、タイヤの向きをメーター内のディスプレイで確認できるタイヤアングルインジケーターは12Gの専用装備となっている。運転の不慣れなドライバーはこれがあると重宝するはず。試乗する機会があれば試してみるといいだろう。グレードごとの売れ行きは、12X(122.955万円)が71%、12G(146.895万円)が19%、12S(99.96万円)が10%という内訳。基本装備が充実し価格の手頃な12Xに人気が集中している。

タイ生産でもリセールバリューに影響なし! 新車の人気が左右する

日産 マーチ インテリア

十分な室内空間を確保。リヤシートも十分な広さ。ただしベーシックグレードの12SにはUVカットガラスやプライバシーガラスが設定されないなど、装備的には不満が残る。

日産マーチのリセールバリュー予想。3年後で55〜73%
*ガリバー自動車研究所調べ

例によってリセールバリューも調査した。生産をタイで行っているということで品質に対する不安がリセールバリューに影響することはないのか。ガリバーに聞いたところでは「基本的には日本車品質なので、タイ製だからといって安くなることはありません。導入当初英国生産だったデュアリスも安くなることはありませんでした」とガリバー自動車研究所鈴木所長。

3年度の買い取り価格予想も、55%〜73%と少々幅があるが極めて優秀だ。

「どちらかというと、新車での人気がリセールバリューに影響するでしょう。マーチの場合、大ヒットすると流通量が増え、リセールが低くなる可能性があります。ソコソコの人気であれば、リセールも高めになるでしょうマーチは価格が安いこともありグレードによるリセールバリューの差は小さいのですが、ボディカラーでの差は若干出てきます。やはり白・黒系が高い傾向にあります」というアドバイスもあり。

日産 マーチ スターター
日産 マーチ ミラー
日産 マーチ メーター
12Xにはプッシュエンジンスターターや電動格納式ドアミラーが、12Gにはさらにタイヤアングルインジケーターも標準となるなど、装備的な不満は解消。12Xと12G(どちらも4WDは除く)はアイドリングストップ装置付き。

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(レポート:CORISM編集部

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