新型ダイハツ ムーヴ 新車情報・バイヤーズガイド  高い安全装備、低価格で低燃費。ダイハツ ムーヴ驚愕の進化と評価集! [CORISM]

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【ダイハツ】2013/01/31

ムーヴ カスタム

ダイハツ ムーヴ カスタム 新車情報/購入ガイド、試乗記一覧

<ホンダN-ONE VS ダイハツ ムーヴ カスタム「おすすめの軽自動車とは?」>
■【軽自動車比較評価/新車バイヤーズガイド】
2012年後半に登場したN-ONEとムーヴ。新型車とマイナーチェンジ車ながら、いずれもこれまでの軽自動車の常識を超えるようなクルマ作りが注目されている。N-ONEとムーヴの魅力の違いについて考えてみたい。

<ダイハツ ムーヴ カスタムVSホンダN-ONE比較評価の続きをみる↓↓>
ホンダN-ONE VS ダイハツ ムーヴ カスタム「おすすめの軽自動車とは?」
【軽自動車比較評価/新車バイヤーズガイド】

<もはやフルモデルチェンジともいえる、超大幅マイナーチェンジ>

 基本プラットホームやパワートレーンの型式が変わらないのでマイナーチェンジなのだが、実質的にはフルモデルチェンジと言っても良いくらいに大幅な改良が加えられた。

 ムーヴのメカニズムの変更のポイントは、イーステクノロジーの進化で、今回はCVTにサーモコントローラーを採用してエンジンとCVTの温度管理を最適化し、燃焼効率や動力伝達効率を高めて燃費を向上させた。ほかにもさまざまな燃費向上技術を盛り込むことで、自然吸気仕様エンジンは29.0km/Lを達成。先にフルモデルチェンジを受けたばかりのワゴンRの燃費をわずかながら上回った。

<ダイハツ ムーヴ カスタム試乗評価、続きをみる↓↓>
ダイハツ ムーヴ カスタム試乗評価 軽自動車の枠を超えた? 高い安全性能を得ながら、低燃費&低価格を実現したムーヴの実力を評価する!

<クラス、ナンバー1のハンドリング性能>
 次は、ハンドリングを確かめるスラロームだ。今回のマイナーチェンジで、ムーヴは今までカスタムRSグレードにのみ採用されていたローダウンサスペンションとフロントスタビライザーが全車に標準装備となった。

 フロントスタビライザーは、カーブで必要以上にクルマが傾くのを抑制し、安定した姿勢で走れるようにするためのものだ。さらに、ローダウンサスペンションにより車高が15mmダウン。最低地上高は10mm低くなった。このローダウンサスペンションにより、クルマの重心が低くなった。重心が低くなったことで、運動性能が向上。さらに、フロントスタビライザーにより、車両の安定性が増したことで、今までのムーヴとは別物といえるハンドリングを手に入れた。

<ダイハツ ムーヴ カスタム試乗評価、基本運動性能を評価する!↓↓>
ダイハツ ムーヴ カスタム試乗評価 まるで、別物! クラストップレベルの静粛性と運動性能

<社会貢献的意味合いも大きい、誤発進抑制制御>
 注目の技術が誤発進抑制制御だ。いわゆるアクセルとブレーキの踏み間違えだ。踏み間違え事故は、大きな死亡事故にもなっていて、テレビや新聞などで大々的に報じられることも多い。とくに、免許取りたてのビギナーから、高齢者まで幅広い顧客に乗られる軽自動車にとっては、悲惨な事故軽減という大きな役割を果たす装備だ。

<ダイハツ ムーヴ カスタム試乗評価、スマートアシストを試す!↓↓>
新型ダイハツ ムーヴ カスタム新車試乗評価 スマートアシストを試乗評価

ダイハツVSスズキの燃費戦争第2章、スズキがエコクールなら、ダイハツはサーモコントローラーという冷熱技術対決!

ダイハツ ムーヴ

ムーヴ

 ダイハツは、人気軽自動車ダイハツ ムーブをマイナーチェンジし、発売を開始した。

 新型ダイハツ ムーブは、マイナーチェンジとはいえ、かなり大幅な改良が施されている。29.0km/Lという低燃費で、ライバルワゴンRからをわずか0.2km/Lだが上回った。なぜ、ここまで大きなマイナーチェンジになったのかは、今年、9月にフルモデルチェンジされたライバルのスズキ ワゴンRの存在だ。ワゴンRは、このフルモデルチェンジを期にムーブを超える28.8km/Lという低燃費を実現し、クラストップの座を奪取した。

 燃費でスズキをリードしてきたダイハツには、苦い思い出がある。第3のエコカーでデビューしたミラ・イースだが、スズキのアルト エコにわずか数ヶ月でクラスナンバー1燃費を奪われている。そういった視点から見ると、今回のマイナーチェンジで、わずか数ヶ月でワゴンRからクラスナンバー1燃費の座を奪取したムーブは、意趣返し的な意味合いを持ち、まさにスズキVSダイハツ燃費戦争第2章ともいえる。

 今回のムーブのマイナーチェンジでは、軽自動車の本質でもある低燃費&低価格という本質にこだわった。ダイハツは、それだけではなく、クルマとしての基本性能の進化と先進装備の採用にも注力した。

 従来の27km/Lから、29km/Lという進化した新型ダイハツ ムーブ。その成果は、イーステクノロジー第2弾といわれる軽自動車初のCVTサーモコントローラーが牽引した。このCVTサーモコントローラーは、熱のマネジメントで低燃費化を図る。ほとんどの軽自動車に採用されているミッションであるCVTに使うオイルは、今まで温めるのに多くの時間を費やした。そのため、エンジン始動時からしばらくは、低い温度でオイルの粘度が高い状態での走行を強いられていた。これが抵抗となっていて、燃費を悪化させていた。

 ダイハツは、素早くCVTのオイルを適温にして、抵抗を減らせば低燃費化できると考えた。そこで生まれたのが、このCVTサーモコントローラー。なんと、比較的温度がスグに上がるエンジン冷却水に目をつけた。温まったエンジンの冷却水とCVTオイルを熱交換させ、素早くCVTオイルを温め抵抗を取り除いている。

 このCVTサーモコントローラーで最適化された温度をベースに、CVT変速制御や燃料噴射も、それに合わせてベストなセッティングが施されている。また、CVTオイルそのものの低粘度化や、CVTのハイギヤ化、今まで7km/hで停止していたエコアイドルも9km/hまで拡大し低燃費化に貢献している。

ダイハツ ムーヴ

ムーヴ カスタム

ダイハツ ムーヴ

ムーヴ カスタム

ダイハツ ムーヴ

ムーヴ

ダイハツ ムーヴ

ムーヴ

全車にスタビライザーを標準装備し、車高をダウン! 低重心による走りの質と静粛性で、ライバルに差を付け、軽自動車中、1番のオススメ車に!

ダイハツ ムーヴ

ムーヴインパネ

 また、全高を15mm下げ、最低地上高を10mm低くしている。これも低燃費化のための手法のひとつ。ボディフロア下の空気抵抗軽減も高速燃費に影響するからだ。

 車高を下げたことによることで、重心が下がり、操縦安定性も高まる。ダイハツがワゴンRに「燃費だけじゃない」というメッセージを送っているのは、この部分だ。重心が下がり操縦安定性が高まったことをさらに生かすために、今までカスタム系にしか装備されていなかったフロントスタビライザーを標準装備化した。スタビライザーは、車両の傾きを抑制し安定させる効果がある。もちろん、足回り系のパーツも見直されて、乗り心地と高い操縦安定性を両立しているのだ。端的にいえば、ワゴンRにフロントスタビライザーが付いていないので、燃費だけじゃないというのが新型ムーヴのアピールなのだ。

 さらに、静粛性についても、再度見直しがされている。原音の低減や吸音・防音材の再配置などにより、軽自動車トップの静粛性も実現した。こういった、防音・吸音材はたくさん装着すればするほど重くなる。静粛性をクラストップレベルまでにしたのだが、それなりに重くなり、燃費には不利になっているもののワゴンRを抜いてトップの低燃費を実現している。

ダイハツ ムーヴ

ムーヴシート

ダイハツ ムーヴ

ムーヴラゲッジ

ダイハツ ムーヴ

ムーヴシートアレンジ


ダイハツ ムーヴ

ムーヴシートアレンジ

ダイハツ ムーヴ

カスタム インパネ

ダイハツ ムーヴ

カスタム シート

衝突回避支援システム「スマートアシスト」がプラス5万円という、衝撃のプライスを実現!

ダイハツ ムーヴ

赤外線レーザーレーダー

 そして、燃費だけではないもうひとつのアピールが、衝突回避支援システムであるスマートアシストだ。前モデルのムーヴには、インテリジェントドライビングアシストと呼ばれるプリクラッシュセーフティシステムや、全社速対応型レーダークルーズコントロール、車線逸脱警報など、当時の軽自動車ではあり得ないくらいの高機能の安全装備がオプションで用意されていた。

 しかし、あまりに高価だったため、ほとんど装着されず、その後スバルのアイサイトが約10万円というリーズナブルな価格で登場する。現在では、149万円というリーズナブルな価格で登場したフォルクスワーゲンup!が、シティエマージェンシーブレーキ(低速域追突回避・軽減ブレーキ)を標準装備して話題になっている。

 そんな安全志向のにも敏感に反応して、新型ムーヴには軽自動車初となる衝突回避支援システム、スマートアシストを開発し装備した。このスマートアシストは、グリル内に赤外線レーザーレーダーを搭載。約4~30km/hの低速で、追突の可能性がある場合に緊急自動ブレーキが作動し、追突を回避する。その他、誤発進抑制制御や横滑り防止装置VSCなどの安全装備も兼ね備えている。

 これだけの機能がプラス5万円というのは、かなりリーズナブル。今までVSC(横滑り防止装置)だけで、約6万円していたのだから、これだけよい装備でプラス5万円ならば、すべての車種に標準装備化し、さらにコストを下げればいいと思う。だが、軽自動車ゆえに、価格志向のユーザーのために通常のグレードを残しているのが現状だ。Lグレードのみ6万円アップ、カスタム系にもプラス5万円で装備が可能だ。

 ただ、軽自動車は、新型生産2014年10月1日以降に新たに型式の指定を受け、または、継続生産車は2018年2月24日以降に製作されるクルマには、横滑り防止装置の搭載が義務付けられる。どうせなら、規制を先取りして全車種VSC装備燃費同様に、規制を先取りして安全装備を高めるというところまでやり、未だ横滑り防止装置さえオプションで選べなりワゴンRと差別化して欲しかった。

 価格もワゴンRよりも下の値付けで勝負に出ている。最廉価モデルのムーヴLは、なんと107万円! ライバルのスズキ ワゴンR FXが、約111万円なので4万円もエントリーモデルで価格を下げてきている。前モデルのLが112万円なので、5万円も価格ダウンしていることになる。

昔から、低価格はスズキの専売特許的であったが、ダイハツは低価格でもアピールし、スズキのお株を奪う格好になっている。ダイハツの言う低燃費だけじゃない、というアピールは価格にも当てはまる。

 デザインは、ワゴンR同様にキープコンセプト。いかにも日本の軽自動車という和風なデザイン。全体的にシャープになり、スポーティな雰囲気が一段と際立っている。とくに、ムーヴ カスタムは眼力のあるフェイスとなった。4連のLEDランプで、力強さい高級感あふれる個性をアピール。また、リヤビューはLEDランプの数を4個から20個に増やし、鮮やかな光とともに高級感あるスタイルとなっている。

ダイハツ ムーヴ

追突軽減ブレーキ

ダイハツ ムーヴ

誤発進抑制制御

ダイハツ ムーヴ

先行車発進お知らせ機能

一見、ダイハツVSスズキの軽自動車戦争だが、実はホンダを意識した三つ巴の戦い! そこに、来年6月には日産&三菱連合が乱入!

ダイハツ ムーヴ

カスタムLEDライト

 マイナーチェンジとはいえ、大幅に改良された新型ダイハツ ムーヴ。まさに、軽自動車ナンバー1ともいえる仕上がりになった。燃費や比較ポイントなど、ワゴンRをかなり意識している。しかし、ダイハツVSスズキの構図だけでは、ここまで進化はしていないと各社の関係者はいう。

 大幅進化の理由は、第3の勢力、ホンダの躍進だ。ホンダは、N BOXシリーズが販売台数ナンバー1となり、N-ONEも好調。多少、くすぶっていたダイハツVSスズキ戦争も、ホンダの存在でイッキに火がついた。一見、ダイハツVSスズキなのだが、この2社とも横目でかなりホンダを意識している。

 さらに、日産と三菱の合弁会社NMKV。このNMKVから2013年6月に新型軽自動車がデビューすると言われている。この軽自動車に携わる関係者によると「後出しである以上ムーヴの燃費に負けるわけにはいかない。軽自動車の燃費アップは、まだまだやることがある」と、更なる燃費アップに自信をみせている。ただし、ダイハツの安全装備の充実ぶりを見て、慌ただしくなっている可能性もある。TPPで軽自動車枠の撤廃などという話もあるものの、ますます進化する軽自動車。各社のプライドをかけた健全な戦いの中で、良いクルマがより安く買えるようになり、我々顧客にとってはとてもうれしいことでもある。2013年も軽自動車には注目だ。

ダイハツ ムーヴ

ムーヴメーター

ダイハツ ムーヴ

カスタムメーター

ダイハツ ムーヴ

サーモコントローラー


ダイハツ ムーヴ

エコアイドル

ダイハツ ムーヴ

VSC(横滑り防止装置)

ダイハツ ムーヴ

ボディサイズ

新型ダイハツ ムーブ/ムーブ カスタム 燃費 価格 スペックなど

<ダイハツ ムーブ/ムーブ カスタム価格>
・L 2WD 1,070,000円 4WD 1,191,000円
・L“SA”2WD 1,130,000円 4WD 1,251,000円
・X 2WD 1,200,000円  4WD 1,321,000円
・X“SA” 2WD 1,250,000円 4WD 1,371,000円
・カスタム X 2WD 1,300,000円 4WD 1,421,000円
・カスタムX“SA” 2WD 1,350,000円  4WD 1,471,000円
・カスタム X Limited2WD 1,420,000円  4WD 1,541,000円
・カスタム X Limited SA 2WD 1,470,000円 4WD 1,591,000円
・カスタム RS 2WD 1,430,000円 4WD 1,551,000円

代表グレード ダイハツ ムーヴXリミテッドSA スペック
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,395×1,475×1,620mm
ホイールベース[mm] 2,455mm
トレッド前/後[mm] 1,305/1,295
車両重量[kg] 820kg
総排気量[cc] 658cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 52PS(38Kw)/6800rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 60(6.1/5,200rpm
ミッション CVT
タイヤサイズ 155/65R14
JC08モード燃費 29.0km/L
定員[人] 4人
税込価格[円] 1,470,000円
発売日 2012/12/20
レポート 編集部
写真 編集部

12月18日更新 価格は、なんと107万円から! 追突回避支援スマートアシストは、プラス5万円というバーゲンプライスに!

新型ダイハツ ムーヴ スクープ
 新型ダイハツ ムーヴの価格が判明した。ボディ体系はムーヴとムーヴ カスタムの2タイプで、今まで通り。グレードは、ムーヴがL、L SA(スマートアシスト)、X、X SAの計4タイプ。ムーヴ カスタムには、X、X SA、Xリミテッド、XリミテッドSA、RSの5タイプとなっている。それぞれのグレードに4WDモデルも用意されている。

 いわゆるエントリーグレードと呼ばれる最廉価モデルは、ムーヴのLになる。その価格は、なんと107万円!ライバルのスズキ ワゴンR FXが、約111万円なので4万円もエントリーモデルで価格を下げてきている。前モデルのLが112万円なので、5万円も価格ダウンしていることになる。

 一般的に、クルマはモデルチェンジすると徐々に高価になる傾向が強い。そんな中、ダイハツは低価格でアピールしてきたスズキのお株を奪う格好になっている。ダイハツの言う低燃費だけじゃない、というアピールは価格にも当てはまるようだ。

 同じく、ムーヴXの価格も120万円となり、前モデルのXが122万円なので2万円安という設定。さらに、SAとよばれる追突回避支援システム スマートアシスト付きは、なんとプラス5万円アップの127万円となっている。

 このスマートアシストは、グリル内にレーザーレーダーを搭載。約4~30km/hの低速で、追突の可能性がある場合に緊急自動ブレーキが作動し、追突を回避するというものだ。その他、誤発進抑制制御や横滑り防止装置VSCなどの安全装備も兼ね備えている。これだけの機能がプラス5万円というのは、かなりリーズナブルだ。これだけよい装備でプラス5万円ならば、すべての車種に標準装備化し、さらにコストを下げればいいと思うのだが、価格志向のユーザーのために通常のグレードを残している。Lグレードのみ6万円アップ、カスタム系にもプラス5万円で装備が可能だ。

 新型ムーヴ カスタムの価格は、エントリーグレードのXが130万円、Xリミテッドが142万円、RSが143万円となっている。4WD車は121,000円高となっている。

 前モデルのカスタムXが131万円なので、新モデルは1万円安。前Xリミテッドが142万円が、同じく142万円。前RSが149万円が、143万円と6万円安。もう、これだけ性能が向上していることを考えれば、価格据え置きとなったXリミテッドでも、ほとんど値下げのようなもの。非常にお買い得感のある価格で攻めて来ているのが分かる。ダイハツは、軽自動車マーケットに、燃費だけでなく価格戦争も挑んできているようだ。

12月17日更新 低燃費化のためにローダウン化? さらに、軽自動車初のCVTサーモコントローラー搭載!

 12月20日に発売される新型ダイハツ ムーヴは、クラストップの燃費29.0km/Lを達成する。その低燃費化技術が分かった。すでに、レポートしている通り、イーステクノロジーのひとつとして採用されているエコアイドルが、時速7km/hからの停止だったものが9km/hになっている。これは、既存技術のストレッチだ。

 新技術として追加されるのが、軽自動車初のCVTサーモコントローラーだ。熱のマネジメントで低燃費化を図る。あまり知られていなかったが、ほとんどの軽自動車に採用されているCVTに使うオイルは、今まで温めにくい状態にあった。そのため、エンジン始動時からしばらくは、低い温度でオイルの粘度が高い状態での走行を強いられていた。これが抵抗となっていて、燃費を悪化させていたのだ。

 素早く、そして効率良くCVTオイルの温度を上げ、低粘度化させて抵抗を減らし燃費に貢献できないか? ダイハツが出した答えがCVTサーモコントローラーだ。なんと、エンジンを冷やす冷却水に着目した。エンジンの冷却水は、比較的早めに温度が上がる。この温度が上がった冷却水の熱をCVTオイルと熱交換させ、オイルを早急に低粘度化し、エンジンの負荷を低減し燃費に貢献するというものなのだ。

 そして、低燃費化へのこだわりは車高にも及んだ。ローダウンサスペンションの装備により、車高を15mm、最低地上高を10mm低く設定した。最低地上高は、フロア下の気流による抵抗を低減し、高速燃費にも影響する。メルセデス・ベンツBクラスの最低地上高が、わずか105mmしかないのも高速燃費を上がるための手法なのだ。ちなみに、新型ムーヴの最低地上高は150mmとなっている。

 車高ダウンは、走りにも影響を与える。重心が下がったことで、キビキビとした走りが際立つ。今までカスタムにしか装備されていなかった車両を安定させる装備であるスタビライザーが、全車に標準装備される。ただ、スタビを付けたりローダウンサスペンションを装備すれば、操縦安定性や乗り心地が上がるわけではなく、サスペンションなど総合的なチューニングも施されている。

ダイハツのプライドの塊、新型ムーヴ。そして、軽自動車燃費戦争に2013年6月、日産&三菱連合軍が参戦?

新型ダイハツ ムーヴ
 ダイハツは、主力のハイト系軽自動車「ダイハツ ムーヴ」を12月20日に、大幅マイナーチェンジを施し発表する。

 新型ダイハツ ムーヴのマイナーチェンジでは、大幅な燃費アップがメインになるようだ。その新型ムーヴの燃費は、JC08モードでな、なんと29km/Lになるというのだ。同じクラスで、9月に発売されたばかりのスズキ ワゴンRをわずか0.2km/L上回りクラストップの低燃費性能となる。

 この0.2km/Lアップという数字にピンときた人は、かなりの軽自動車通だ。昨年の12月にスズキ アルト エコが、第三のエコカーで話題になったミラ・イースを同じく0.2km/L上回り、30.2km/Lでクラスナンバー1低燃費車の座を奪取した。ミラ・イースは9月にデビューして、わずか3ヶ月間のみクラスナンバー1低燃費車の訴求ができなった。今回の新型ムーヴも、まったく同じパターン。9月デビューのワゴンRの燃費を0.2km/L上回り、ミラ・イースで味わった屈辱を同様に、わずか3ヶ月しかクラスナンバー1低燃費車としてアピールできないようにしてしまうようだ。

 ダイハツにしてみれば、スズキに対して燃費の屈辱は燃費で返すという、意趣返しのようなものだろう。まぁ、わずか0.2km/Lとはいえ、スズキとダイハツの燃費戦争で、どんどん燃費がよくなり、同時にいいクルマへと進化するのなら、我々顧客側としてみればウレシイかぎりだ。燃費ナンバー1へのこだわりは、携わるエンジニアにとってのプライドのようなものだろう。

 マイナーチェンジされ、クラスナンバー1低燃費車となるダイハツ ムーヴの燃費向上技術は、CVTの効率アップが上げられている。また、ミラ・イースと同じように、時速7km/h以下になると走行中にエンジンが停止する機能を9km/hに引き上げられている模様だ。

 また、同時にワゴンRとの差別化図れるという。従来オプションで用意されていた高価なインテリジェントドライビングアシストパックがあった。レーザーレーダーとカメラの画像処理を融合した追突軽減のプリクラッシュセーフティや、車線逸脱警報機能、全車速対応型レーダークルーズコントロールなど、軽自動車ではありえないくらいの高い安全装備だ。

 今回のマイナーチェンジでは、あまりに高価だったため、安価な設定になるようだ。フォルクスワーゲンup!に搭載されて好評な簡易型の追突軽減ブレーキ、軽自動車初のスマートアシストが装備される。4~30km/hの低速で作動するタイプだ。フォルクスワーゲンup!にない機能として、誤発進抑制制御や先行車発進お知らせ機能なども備えている。当然、高価だと売れないので、新型ダイハツ ムーヴの価格にも注目だ。

 話はかわるが、日産と三菱の軽自動車の開発・生産にかかわる合弁会社NMKV。このNMKVから2013年6月にデビュー作となる軽自動車が、ついに登場すると言われている。この軽自動車に携わる関係者によると「ムーヴの燃費に負けるわけにはいかない。軽自動車の燃費アップは、まだまだやることがある」と、更なる燃費アップに自信をみせている。セレナSハイブリッドのようなモーターアシストが加わるのか、興味はつきないが、スズキVSダイハツの燃費戦争に、2013年夏には日産&三菱連合が加わることは確実だ。

【ご注意】新型ダイハツ ムーヴのスクープ内容は、実際に発売される車名や仕様、機能などと異なることがありますので、あくまでも参考情報としてください。

<ダイハツNEWムーヴ、相変わらずのタレント多用CM、先行サイトはコチラ↓↓>
公式ダイハツNEWムーヴ先行公開サイト

<ダイハツNEWムーヴ、ディザーCM↓↓ 出演:役所広司、八嶋智人、渡部篤郎、鈴木京香>
公式ダイハツHP

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ダイハツ ムーヴ

 マイナーチェンジとは思えないほど、燃費アップや安全装備、走りの質感を高めた新型ダイハツ ムーヴ。価格もはぼ据え置きに近いという噂も。

新型ダイハツ ムーヴ オープニングムービー

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(レポート:CORISM編集部

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