【中古車購入術】中古車の誤解パート6「故障しやすい」 [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【生活・文化】2011/02/14

新車であってもクルマは壊れる! だから、保証が大切!!

ガリバー 手書き看板

納車前の点検や、保証などのアフターサービスもPR。ひと昔前の中古車販売とは様変わりしている。ガリバーの「あんしん保証」は最長で10年。

「中古車は故障しやすい」という。これはもう明らかに誤解である。そもそも壊れないクルマなどない。新車だって、壊れないかといえばそんな保証はどこにもない。
 コンディションなどお構いなしにクルマを仕入れ、ろくに整備しないで売り飛ばす悪質な販売業者の存在が、中古車に対するネガティブなイメージをユーザーに植え付けてしまったのだろう。しかし、そういった乱暴な売り方はバブル期の遺産のようなもの。不景気の影響もあって悪質な業者は淘汰され、中古車は信頼性を大きく回復させつつある。良質なクルマを厳選して仕入れ、販売する業者も増えている。
 クルマが壊れるもの、という前提に断てば、中古車でも新車同様、あるいはそれ以上のアフターケアが求められる。中古車は新車と異なり、コンディションが1台1台まちまちで、品質が一定していない。それだけに保証やメンテナンスといった付帯サービスがどれだけ充実しているかが、中古車選びでは重要になってくるからだ。

今では中古車も長期保証の設定が常識になっている

ガリバー 商談スペース

ガリバーは車両買い取り時に最大2000項目におよぶ点検を受ける。これによって独自の画像販売システムを円滑に運用することもできる。

 今や中古車でも保証期間の設定は常識になっている。その好例ともいえるのがガリバーだ。エンジン、ブレーキ、足回りなどの走行に関わる部品から、エアコンなどの装備部品までの重要機構部品を、走行距離に関係なく最長で10年間(!)まで保証する「あんしん保証」が付帯するというから驚く。さらにブレーキパッドなどの指定消耗部品についても6ヵ月間の保証「プラス保証」を設定しているので安心感が高い。全国に張り巡らされた販売ネットワークを生かし、日本国内どこでも同じサービスが受けられるというのもメリットだ。
 こういった高度な保証は、クオリティコントロールをきっちり行ったうえでなければ付帯できないので、販売しているクルマの品質証明だともいえる。実際、ガリバーでは、入庫したクルマは2000項目にもおよぶ検査項目でチェックされているという。修復歴や事故歴のあるクルマは一切販売しない方針だともいう。走行性能のみならず、安心感も損なわれるからだ。事故などの履歴は修理してしまえば分からないと思うかもしれないが、痕跡は必ずどこかに残る。たとえ嘘をついたとしても、プロの目にかかれば簡単に見破ることができるのだった。
 どういったアフターケアが受けられるかは販売店により、まちまちだ。より手厚いサービスを受けられる方を選ぶべきだろう。そういう意味で、中古車選びは販売店選びが大切と、本シリーズでは繰り返し述べているところ。
 新車の場合、予算内で買えるクルマのクラスが限られてしまう。しかし、中古車を選択肢に加えると、コンパクトカーの予算でMクラスのミニバンなど、ひとクラス以上のクルマが選べるようになる。自分自身のライフスタイルにピッタリなクルマだって、自由に選べるようになるのだ。そういう意味で、中古車はカーライフの幅をグーンと広げることが可能なのだ。

【関連記事】

【オススメ記事】