動画あり!トヨタ シエンタ(SIENTA)新車情報・購入ガイド ライバルを圧倒する燃費27.2㎞/Lと価格。最上級グレードGでも、フリードより安い約233万円という価格設定! [CORISM]
動画あり!トヨタ シエンタ(SIENTA)試乗記・評価の目次
- ホンダ フリードの独走は許さない! 12年振りにシエンタがフルモデルチェンジしハイブリッド車が追加!
- ボディサイズはやや大きくなり、低床化。使いやすさと、室内スペースをアップ!
- ハイブリッドの燃費27.2㎞/Lに対し、ガソリン車は20.6㎞/Lに! 安全装備は「トヨタ セーフティセンスC」が搭載可能。しかし、全車オプションという物足りない設定に
- トヨタ シエンタ(SIENTA)デザイン説明動画 滝川 クリステル解説
- トヨタ シエンタの選び方。コンパクトカーなのに、最小回転半径5.8mという大型ミニバン並みとなる16インチアルミは選んじゃダメ!? フリードと比較すると安めの価格設定は◎!
- トヨタ シエンタ(SIENTA)ハイブリッド価格
- トヨタ シエンタ シートアレンジ解説動画
- トヨタ シエンタ(SIENTA)ガソリン車走行性能動画
- トヨタ シエンタ(SIENTA)ハイブリッド燃費、スペックなど
- トヨタ シエンタ(SIENTA)安全性能動画
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■ホンダ フリードの独走は許さない! 12年振りにシエンタがフルモデルチェンジしハイブリッド車が追加!
トヨタ は、コンパクト ミニバン である「トヨタ シエンタ(SIENTA)」 をフルモデルチェンジし発売を開始した。
初代トヨタ シエンタ(SIENTA)のデビューは、2003年とかなり古い。そのため、一旦、生産を中止。しかし、2011年にマイナーチェンジし再び生産を開始するという、なかなか複雑な経緯をもったコンパクトカーだ。初代トヨタ シエンタ(SIENTA)全長は4,120㎜とコンパクトカー並みでありながら、7人乗りを可能としたモデル。そして、スライドドアもプラスされており、子育て層やシニアなどにも便利で使い勝手も抜群なモデルだった。
そのトヨタ シエンタのライバル車は、ホンダ フリード だ。フリードは、初代シエンタよりもやや大きい4,215㎜という全長をもつ。大きいといっても、ベースのフィットよりも260mm大きい程度なので、コンパクトカーといえるサイズ。そんなフリードは、モデル途中からハイブリッド車 を追加。ハイブリッド車の追加により、燃費ではシエンタを圧倒し、クラス唯一のハイブリッド車ということで人気モデルになる。初代シエンタには、ハイブリッド車が存在しなかったため、販売台数はフリードが勝っていた。
そんな状況だったこともあり、シエンタがフルモデルチェンジする場合、対フリード対策にはハイブリッド車の設定は必須といえる。そこで、今回フルモデルチェンジされた新型トヨタ シエンタには、ハイブリッドモデルが投入された。
■ボディサイズはやや大きくなり、低床化。使いやすさと、室内スペースをアップ!
新型トヨタ シエンタハイブリッドのベースとなっているのは、コンパクトハイブリッドカーのアクア 。基本的なハイブリッドシステムなどは、アクアと共通だ。ただし、4m弱というアクアの全長では、7人乗りは無理なので、ホイールベースは2,750㎜となり全長は4,235㎜となっている。
新型トヨタ シエンタのボディサイズは、全長4,235×全幅1,695×全高1,675㎜となった。先代シエンタと比べてもボディサイズは拡大され、全長で115㎜、ホイールベースが50㎜、全高5mm、それぞれ大きくなった。
背の高いミニバン 系のボディは、クルマの重心が高くなり、フラフラとした走りになるため、低重心化が求められる。新型シエンタも低床化された。低床化のメリットは、乗降性の良さにもつながる。新型シエンタは、従来型のフロア高385㎜から330㎜へ低床化。低重心化と乗り降りのしやすさを実現。
また、スライドドアの開口スペースも拡大。開口幅665×開口高1,145㎜として、先代シエンタと比較すると幅で50㎜、高さで10mm拡大されている。低床フロアになったこともあり、子供からお年寄りまで使いやすい仕様となった。
ボディサイズが大きくなったことにより、室内スペースも若干広くなった。新型シエンタには、運転席から2+2+2の6人乗りと2+3+2の7人乗りが用意されている。2列目シートの2人乗り仕様は、ゆとりあるスペースが魅力。3列目シートの居住性も向上している。先代シエンタに比べ、シート幅が+70㎜、ニークリアランスも+20mm拡大された。この3列目シートへのアクセスを容易にするため、3列目シートへの開口幅も拡大された。
また、3列目シートは2列目シート下に収納が可能。2列目シートをゆったりモードにして、3列目シート部分は広いラゲッジスペースとして使えるなど、多彩なアレンジが可能となっている。
■ハイブリッドの燃費27.2㎞/Lに対し、ガソリン車は20.6㎞/Lに! 安全装備は「トヨタ セーフティセンスC」が搭載可能。しかし、全車オプションという物足りない設定に
新型トヨタ シエンタに搭載されるパワーユニットは2タイプ。アクア と同じ1.5Lハイブリッドと1.5Lガソリンエンジンだ。新型シエンタに搭載される1.5Lハイブリッドは、システム最高出力100psを誇る。アクアと同じハイブリッドシステムを使うものの、アクアの37.0㎞/Lから約10㎞/Lと大きく燃費を落とし27.2㎞/Lとなった。これは、アクアの車重1080㎏に対して、新型シエンタが1,380㎏と300㎏重いことが主な原因となっている。
新型シエンタ ハイブリッドの燃費は27.2㎞/Lとなった。この数値は、ライバルのフリードハイブリッドの21.6㎞/Lを大幅に上回っている。
1.5Lガソリンエンジンは、109ps&136N・mをアウトプットする高圧縮比&アトキンソンサイクルなどを使った低燃費エンジン2NR-FKE型が搭載された。このエンジンは、かなり優れた燃費性能をもち20.6㎞/Lという低燃費を実現した。なんと、ハイブリッド車とわずか6.6㎞/Lしか違わない。ライバルのフリードハイブリッドには1.0㎞/L差までガソリンエンジンで肉薄している。ただし、低燃費エンジンということもあり、最大トルクが小さく、常に大人数で乗車という人には少々非力に感じるかもしれない。
装備面では、ようやくトヨタの自動ブレーキであるトヨタ セーフティセンスCが装備できるようになった。トヨタ セーフティセンスCは、単眼カメラと赤外線レーザーとの組み合わせたもの。赤外線タイプは、30㎞/h以下の低速衝突にしか対応できないものが多いが、トヨタは単眼カメラを組み合わせることで、80㎞/hまで自動ブレーキが作動する。より高い速度域からの自動ブレーキが可能となったことで、被害軽減に効果はある。単眼カメラを装備したことで、車線を認識。車線を逸脱しそうなときに警告音を発するレーンディパーチャーアラートも用意された。
トヨタ車には、ほとんどがこうした自動ブレーキが装備されていないことを考えれば、今回新型シエンタにトヨタ セーフティセンスCが装備できるようになったのは評価したい部分。しかし、全車にオプションという設定に関しては非常に物足りない状況だ。トヨタは、モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献するとしている。しかし、オプション設定であるのなら、社会貢献度は明らかに低い。標準装備化するつもりが無いのなら、「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献などと言わない方がいい。
また、カメラを装備しながら歩行者検知ができないのも残念なポイント。生身の人間とクルマとの衝突が死亡事故につながりやすことを考えれば、早急に歩行者検知に対応すべきだし、より早く歩行者を検知しより高い速度からの減速が重要になる。
もはやこうした装備は、スズキ が軽自動車 にステレオカメラを装着し実現。日産ノート は、自動ブレーキを標準装備化し対応していることを考えると、業界リーダーであるトヨタの安全装備に開発スピードを遅い。
新型トヨタ シエンタのフロントデザインは、ややアクアに似た印象。印象的なのは、フロントライトからバンパー、リヤコンビネーションランプからバンパーへ流れるようなグラフィックだ。歌舞伎独特の化粧法である隈取に似た雰囲気をもち、ユニークさを際立たせている。
■トヨタ シエンタ(SIENTA)デザイン説明動画 滝川 クリステル解説
トヨタが作ったスポーツバッグ、新しいシエンタが登場しました。
スポーツバッグのようにいろんな用途で使えて、
みなさんの日常をおしゃれにカッコよくしてくれる、ステキなクルマです。
新しくなったシエンタ、どうぞご覧ください!
あなたは今日を、どう使う!?
■トヨタ シエンタの選び方。コンパクトカーなのに、最小回転半径5.8mという大型ミニバン並みとなる16インチアルミは選んじゃダメ!? フリードと比較すると安めの価格設定は◎!
新型トヨタ シエンタの選び方。まず、新型シエンタの場合、ハイブリッド車かガソリン車かを選択するところから始まる。ハイブリッド最上級グレードGの7人乗りで価格は約233万円。対してガソリン車の最上級モデルGの7人乗りが198万円なので、価格差は35万円にもなる。装備はほとんど同じ。燃費差はわずか6.6㎞/Lと少ないので、この価格差を燃費差による燃料費で埋めるのはほぼ難しい。
あえてハイブリッドを選ぶ理由がそれほどない新型シエンタだが、1.5Lガソリン車は燃費優先のためトルクが細く、常に多くの人を乗せて移動するタイプの人には少々非力に感じるかもしれない。そういった使い方をする人には、パワーに余裕があるハイブリッドという選択になるだろう。
新型シエンタのグレードは、最上級グレードGがお勧め。エントリグレードのXは、ハイブリッド車で、約10万円の価格差となる。エントリグレードとなるXでは、右側がパワースライドドアの設定がない。さらに、スマートエントリーもオプション、運転席&2列目シートのアームレストまで削られている。グレード間の価格差は10万円程度なので、満足度を考えればGグレードがよい。
そして、新型トヨタ シエンタには、トヨタの自動ブレーキ「トヨタ セーフティセンスC」がオプション設定なので、これは絶対に選択したほうが良い。Gグレードで54,000円のオプションだ。夜間など視認性も含め、よりスタイリッシュに見せたいのなら、LEDランプパッケージ(105,840円)もお勧めだ。
慎重に選んでほしいのが、195/50R16 タイヤ&16×6J アルミホイール(82,080円)だ。このオプションを選択すると、なんと最小回転半径が5.2mから5.8mになる。こうなると、ホイールベースが3mある大型ミニバンのアルファード/ヴェルファイア並み。コンパクトカーとは思えないくらい車庫入れなどで不便さを感じることは確実だ。
また、ライバルであるフリードハイブリッドの特別仕様車プレミアムエディションの価格は7人乗りで約237万円。新型シエンタハイブリッドの方が4万円安い。フリードは、旧型のフィットがベースとなっていることから、近い将来フルモデルチェンジする。そう考えると、今あえてフリードを選ぶ理由は見当たらないので、新型シエンタがお勧めだ。
新型トヨタ シエンタは、人気モデルとなることは確実なので、しばらくの間は値引きゼロが続くだろう。とはいえ、用品やちょっとしたオプションサービスくらいは欲しいところなので、実際の商談ではフリードと競合させて、オプションサービスくらいを狙ってみるのもいいだろう。
■トヨタ シエンタ(SIENTA)ハイブリッド価格
■トヨタ シエンタ(SIENTA)価格
●1.5Lガソリン車
・X“Vパッケージ” 7人乗り 2WD 1,689,709円/6人乗り 4WD 1,831,091円
・X 7人乗り 2WD 1,816,363円/6人乗り 4WD 1,957,745円
・G 6人乗り/7人乗り 2WD 1,980,327円/6人乗り 4WD 2,121,709円
●1.5Lハイブリッド車
・X 7人乗り 2WD 2,226,763円
・G 6人乗り/7人乗り 2WD 2,329,855円
■トヨタ シエンタ シートアレンジ解説動画
■トヨタ シエンタ(SIENTA)ガソリン車走行性能動画
■トヨタ シエンタ(SIENTA)ハイブリッド燃費、スペックなど
代表グレード | トヨタ シエンタ(SIENTA)ハイブリッドG 7人乗り |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,235×1,695×1,675mm |
車両重量[kg] | 1,380kg |
総排気量[cc] | 1,496cc |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 74(54)/4,800rpm |
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 11.3(111)/3,600~4,400rpm |
モーター最高出力[ps(kw)] | 61ps(45kw) |
モーター最大トルク[kg-m(N・m)] | 17.2kg-m(169N・m) |
システム全体[ps(kw)] | 100ps(73KW) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
最小回転半径[m] | 5.2m |
バッテリー 種類/容量(Ah) | ニッケル水素/6.5 |
価格 | 2,329,855円 |
レポート | 編集部 |
写真 | 編集部 |
■トヨタ シエンタ(SIENTA)安全性能動画
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