レガシィB4試乗記・評価 ターボ車の設定は無くなったものの、より上質で爽快な走りを感じるセダンとなった!
■スバル伝統の2.0Lターボの設定が無い! 自然吸気2.5Lエンジンのみの設定となったレガシィB4
■エンジンパワーこの控えめだが、爽快なドライビングフィールは高評価
ただ、レガシィB4 を走らせて不満があるかというと全くない。とても気持ち良く、さわやかな走りを実現するクルマである。エンジンは滑らかに吹き上がり、スムーズにトルクが盛り上がっていく。CVTながら違和感のない加速感を持つことも含め、走りの質感はとても高いレベルにあると思う。レガシィB4の走りにおいては、動力性能の数値などは意味を持たない。それとは違う次元で爽快な走りが実現されている。
その走りは、SIドライブによる切り替えが可能だ。ノーマル状態のIを選んで走れば、滑らかで気持ち良い走りが可能。SやS#を選ぶと、一般的なATのように段を刻みながら加速していく。パドルシフトを使って6速のスポーティな走りを楽しむことも可能だ。
でもレガシィB4に乗っていると、そのような走りをしたいという気持ちにならない。普通の走りがとても爽快なので、そのままでずっと走っていたいという気持ちになる。
■後方安全装備の早期充実を!
足回りもなかなか良かった。ゴツゴツ感がなく、段差を超えるときのショックも良く抑えられていた。上級グレードのリミテッドには、スタブレックス・ライドと呼ぶダンパーと18インチタイヤの組み合わせ採用され、さらに快適な乗り心地を実現しているとのことだが、17インチタイヤを履いた標準仕様でも十分に快適な走りが味わえた。
新型レガシィには、進化した仕様のアイサイトバージョン3が搭載されるほか、アメリカで導入された話題になっているスモールオフセットの衝突安全にもきちんと対応している。安全に関して一家言のあるスバルらしい設定である。
このあたりはとても良いところだが、安全装備については文句を付けたい部分もある。アメリカ仕様ではブラインドスポット・ディテクションとクロストラフィック・アラートが設定されているのに、日本ではオプション設定すらされていないのだ。
開発関係者の話では、日本仕様にはセッティングが間に合わなかったので追って設定することになるということなのだが、スバル は日本のメーカーなのだから、日本を優先したクルマ作りをして欲しい。
■お買い得な価格設定だが、強くアピールできる部分が無いのが弱点?
・レガシィB4 リミテッド 3,078,000円
■スバル レガシィB4燃費、スペックなど
代表グレード | スバル レガシィB4リミテッド |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4795×1840×1500mm |
ホイールベース[mm] | 2745mm |
トレッド前/後[mm] | 1580/1595mm |
車両重量[kg] | 1530kg |
総排気量[cc] | 2498cc |
最高出力[kW(ps)/rpm] | 129(175)/5800rpm |
最大トルク[N.m(kg-m)/rpm] | 235(24.0)/4000rpm |
トランスミッション | CVT |
定員[人] | 5人 |
消費税込価格[円] | 3,078,000円 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 編集部 |
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